FASHION
ポール・スミス展が日本上陸! ポールさん、見どころを教えて!!
| Fashion, Design | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
ロンドンのデザイン・ミュージアムでも巡回先でも過去最大の入場者数を記録した「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」がいよいよ日本にやってくる! ポールさんの頭の中をのぞける展覧会。一足先に来日した本人に見どころを聞きました。
展覧会は「こんにちは、私がポール・スミスです」というタイトル。言われなくても知ってますよ、と言いたくなるけれど、「そうとは限らないからちゃんと自己紹介したんだ」というポールさん。謙虚さとユーモアがにじみ出る。
会場構成は服ではなく、ポールさんが1970年に故郷のノッティンガムで開いた第一号店の再現から始まる。広さわずか3n×3m、週末の2日間だけ開いていたお店だ。
「この展覧会では若い人にファッション界に対する誤解を解いてもらいたいと思って、シーズンごとにコレクションを並べたりするのはやめた。その代わり、僕がどんなスタートを切って、どんなふうに働いているのかを見て欲しい。だから最初にこの小さなお店の実物大の模型を見てもらうことにした。スタートはこじんまりしたものでいい。うまくバランスをとるようにすれば、大きく成長させることができる。そんな前向きな気持ちになって欲しいんだ」
「この展覧会では若い人にファッション界に対する誤解を解いてもらいたいと思って、シーズンごとにコレクションを並べたりするのはやめた。その代わり、僕がどんなスタートを切って、どんなふうに働いているのかを見て欲しい。だから最初にこの小さなお店の実物大の模型を見てもらうことにした。スタートはこじんまりしたものでいい。うまくバランスをとるようにすれば、大きく成長させることができる。そんな前向きな気持ちになって欲しいんだ」
もうひとつ、小さなベッドルームの再現が。これはポールさんがパリで初めて開いた展示会の会場だった、ホテルの客室の再現だ。
「26歳ぐらいのときだったと思う。それまで週末にお店を開くかたわら、平日はフリーランスのデザイナーとして活動していたから、そこで知り合った人たちにインビテーションを送った。僕の荷物はバスルームに押し込んで、ベッドの上に黒い布を広げて、その上にコレクションを広げた。コレクションといってもたった10着しかなかったけどね。こうしてバイヤーやジャーナリストを待ってたんだけど、初日の月曜日は誰も来なかった。火曜日も水曜日も誰も来ない。最終日の木曜、午後4時になってようやく一人のバイヤーがやってきた。そして、服を注文してくれたんだ」
「26歳ぐらいのときだったと思う。それまで週末にお店を開くかたわら、平日はフリーランスのデザイナーとして活動していたから、そこで知り合った人たちにインビテーションを送った。僕の荷物はバスルームに押し込んで、ベッドの上に黒い布を広げて、その上にコレクションを広げた。コレクションといってもたった10着しかなかったけどね。こうしてバイヤーやジャーナリストを待ってたんだけど、初日の月曜日は誰も来なかった。火曜日も水曜日も誰も来ない。最終日の木曜、午後4時になってようやく一人のバイヤーがやってきた。そして、服を注文してくれたんだ」
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