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エルメス主催の障害馬術大会「ソー・エルメス」を知っていますか?
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「ソー・エルメス」とはエルメスが毎年春にパリのグラン・パレで開催している障害馬術大会。2020年東京オリンピックの種目でもある「障害飛越競技」のルールと醍醐味はどこにあるのか、動画を交えて解説します。
「Saut Hermès(ソー・エルメス)」とはエルメス主催のもと、パリのグラン・パレで毎年行われている馬術の一種「障害飛越競技」の国際大会。国際馬術競技で最も難易度の高いとされる「CSI 5★」レベルで、障害飛越のエリートたちの間では重要な大会に位置づけられているという。ちなみに「Saut(ソー)」はフランス語で「ジャンプ」という意味。2010年に始まり、10回目を迎えた今年は3月22日から24日の3日間にわたり開催された。
そもそもエルメスがなぜ馬術大会? と思われる方もいるかも知れないが、1837年に馬具の工房から出発したエルメスにとって、馬はいわば"初めての顧客"。さらに会場となるグラン・パレは、1900年のパリ万国博覧会のために設立され、翌年から1957年まで馬術競技が開催された、馬にとっても非常に由緒ある建築。そんな大会だから馬術大国フランスでは盛り上がらないわけがなく、チケットは毎年早々にソールドアウトしてしまうという。
一方で、日本では「CSI 5★」レベルの大会は行われたことがなく、競技自体を見たことがない人も多いだろう。そこで、2020年・東京オリンピックの種目にもなっている「障害馬術」のルールと魅力を今から予習すべく、エルメス銀座店の馬具テクニカルアドバイザー、後藤浩二朗さんに聞いてみました。
そもそもエルメスがなぜ馬術大会? と思われる方もいるかも知れないが、1837年に馬具の工房から出発したエルメスにとって、馬はいわば"初めての顧客"。さらに会場となるグラン・パレは、1900年のパリ万国博覧会のために設立され、翌年から1957年まで馬術競技が開催された、馬にとっても非常に由緒ある建築。そんな大会だから馬術大国フランスでは盛り上がらないわけがなく、チケットは毎年早々にソールドアウトしてしまうという。
一方で、日本では「CSI 5★」レベルの大会は行われたことがなく、競技自体を見たことがない人も多いだろう。そこで、2020年・東京オリンピックの種目にもなっている「障害馬術」のルールと魅力を今から予習すべく、エルメス銀座店の馬具テクニカルアドバイザー、後藤浩二朗さんに聞いてみました。
「ソー・エルメス」大会3日目、障害の高さ160cmのジャンプオフの競技映像。動画の3人目のライダー、シモン・ドゥレストルが2年連続の優勝を飾った。 movie_ Eurosport
──「障害飛越」とはどんな競技ですか?
コースに設置された障害を規定タイム内で決められた順番通りにジャンプして走行する競技です。細かいルールは大会やレースによって異なるのですが、基本的には国際馬術連盟のルールブックに従っています。今回の「ソー・エルメス」では「基準表A」というルールが採用されており、障害をひとつ落とすと−4点、規定タイムはコースの全長を分速350mで割って算出していました。そして、規定タイム以内で走行して減点ゼロ、すなわち障害を落とさなかった人馬が上位となります。レースによっては、1回目の走行からタイムを競う場合と、1回目の走行で減点ゼロだった人馬を集めて再レースする「ジャンプオフ」を行う場合があります。「ジャンプオフ」では障害を落とさずに最も早いタイムを出した人馬が勝利となります。
コースに設置された障害を規定タイム内で決められた順番通りにジャンプして走行する競技です。細かいルールは大会やレースによって異なるのですが、基本的には国際馬術連盟のルールブックに従っています。今回の「ソー・エルメス」では「基準表A」というルールが採用されており、障害をひとつ落とすと−4点、規定タイムはコースの全長を分速350mで割って算出していました。そして、規定タイム以内で走行して減点ゼロ、すなわち障害を落とさなかった人馬が上位となります。レースによっては、1回目の走行からタイムを競う場合と、1回目の走行で減点ゼロだった人馬を集めて再レースする「ジャンプオフ」を行う場合があります。「ジャンプオフ」では障害を落とさずに最も早いタイムを出した人馬が勝利となります。
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