DESIGN
建築家・藤本壮介がダウンの動きを可視化したインスタレーションを発表。
October 22, 2018 | Design, Architecture | casabrutus.com | Photo & movie_Akihide Mishima text_Housekeeper
『DESIGNART TOKYO2018』の一環として、藤本壮介が〈カナダグース〉とコラボ。千駄ヶ谷の旗艦店にウィンドウディスプレイを制作しました。コラボの経緯と、表現の狙いとは。
──そもそも、今回のコラボのきっかけは?
『DESIGNART』から話をいただいたのが始まりです。〈カナダグース〉のことを調べてみると、地球環境への配慮、クオリティコントロールのための技術やリサーチといった、科学的なアプローチと、ファッションの感覚的なところを上手にミックスしているところが、ブランドとしてかっこいいなと。
『DESIGNART』から話をいただいたのが始まりです。〈カナダグース〉のことを調べてみると、地球環境への配慮、クオリティコントロールのための技術やリサーチといった、科学的なアプローチと、ファッションの感覚的なところを上手にミックスしているところが、ブランドとしてかっこいいなと。
──どういう思考の末にこのウィンドウディスプレイが実現したのでしょうか。
〈カナダグース〉の世界観をどう表現するか、と考えたときに、やっぱり羽毛だろうと。普段なかなか目にする機会のない羽毛を格子状に規則正しくレイアウトすることで、ブランドの緻密さや精密さを表現しました。
〈カナダグース〉の世界観をどう表現するか、と考えたときに、やっぱり羽毛だろうと。普段なかなか目にする機会のない羽毛を格子状に規則正しくレイアウトすることで、ブランドの緻密さや精密さを表現しました。
光と風の効果で、まるで生き物のようにポエティックな動きを見せる羽毛。
──展示の構造を説明していただけますか?
とてもシンプルです。ワイヤーを上下に通して、そこに一枚ずつ手作業でのりを使って羽を貼りました。背面に黒色パネルを設置して、リフレクション効果で奥行きを出すことも狙っています。ショーウィンドウの中って、実際に入って体感できないじゃないですか。だからこそ、動きを出したいなと思って、照明装置を設置しています。引きで全体を見ても、寄りで一枚一枚の羽を見ても美しい、エモーショナルな展示が実現できたのではと自負しています。
とてもシンプルです。ワイヤーを上下に通して、そこに一枚ずつ手作業でのりを使って羽を貼りました。背面に黒色パネルを設置して、リフレクション効果で奥行きを出すことも狙っています。ショーウィンドウの中って、実際に入って体感できないじゃないですか。だからこそ、動きを出したいなと思って、照明装置を設置しています。引きで全体を見ても、寄りで一枚一枚の羽を見ても美しい、エモーショナルな展示が実現できたのではと自負しています。
──ずっと見ていられますね。
ちなみに、ここに展示されている羽(およそ2万7000枚以上)がすべて入っても、実際のダウンジャケットの袖分くらいにしかならないそうです。ダウンジャケットって、すごいですね(笑)。
ちなみに、ここに展示されている羽(およそ2万7000枚以上)がすべて入っても、実際のダウンジャケットの袖分くらいにしかならないそうです。ダウンジャケットって、すごいですね(笑)。