DESIGN
ファイドンから深澤直人の作品集が発売!
May 1, 2018 | Design | casabrutus.com | text_Housekeeper
日本を代表するプロダクトデザイナー、深澤直人が11年ぶりとなる作品集を発売。この10年間に携わった100以上のプロジェクトが余すところなく掲載されている。
〈無印良品〉や〈イッセイ ミヤケ〉〈ハーマンミラー〉〈B&B Italia〉など、名だたるブランドのプロダクトや店舗デザインを手がけてきたデザイナーの深澤直人。あくまでユーザーの使いやすさを重視し、余分な装飾を排した深澤のデザインは、国内外を問わず高く評価されている。
この度、イギリスの出版社「ファイドン」から2007年以来の作品集『Naoto Fukasawa: Embodiment』が発売された。最新のバイオグラフィや展示会リスト、そして美しい写真やドローイングで、この10年に携わったプロジェクトを100個以上紹介。深澤の集大成と呼ぶのにふさわしい一冊となっている。
深澤のデザインが世界に広く愛される所以は、深い洞察力と人間工学への理解に裏打ちされたものだ。たとえば《Hiroshima》は、座りごこちの良さを追求し、複雑な曲面で構成されたアームチェア。深澤が〈マルニ木工〉の高い職人技術を見込み、他では困難とされるデザインを実現した。シンプルな美しさと座りごこちが〈アップル〉の目に止まり、新社屋「アップル・パーク」のビジターセンターに数千脚納入されたほどだ。
「人の無意識下での思いや行動を汲み取って、デザインで ”embody=具現化” して解決する」。そんな彼の哲学を反映したプロダクトは、人に自然と寄り添い、必要不可欠なものになるのだという。
この度、イギリスの出版社「ファイドン」から2007年以来の作品集『Naoto Fukasawa: Embodiment』が発売された。最新のバイオグラフィや展示会リスト、そして美しい写真やドローイングで、この10年に携わったプロジェクトを100個以上紹介。深澤の集大成と呼ぶのにふさわしい一冊となっている。
深澤のデザインが世界に広く愛される所以は、深い洞察力と人間工学への理解に裏打ちされたものだ。たとえば《Hiroshima》は、座りごこちの良さを追求し、複雑な曲面で構成されたアームチェア。深澤が〈マルニ木工〉の高い職人技術を見込み、他では困難とされるデザインを実現した。シンプルな美しさと座りごこちが〈アップル〉の目に止まり、新社屋「アップル・パーク」のビジターセンターに数千脚納入されたほどだ。
「人の無意識下での思いや行動を汲み取って、デザインで ”embody=具現化” して解決する」。そんな彼の哲学を反映したプロダクトは、人に自然と寄り添い、必要不可欠なものになるのだという。
ページをめくっていると、意識せずとも見たことのあるプロダクトが次々に登場する。私たちの身の回りに、いかに深澤のデザインが溶け込んでいるかに驚かされるはずだ。この作品集を通して彼の哲学を読み取ることは、ファンだけでなく、日本のモダンデザインに注目するすべての人に、なにかしらの答えを与えてくれるに違いない。
『Naoto Fukasawa: Embodiment』
深澤直人著。Phaidon刊。59.95ユーロ。日本では代官山蔦屋書店などで販売。