DESIGN
診療所跡での長嶋りかこによるインスタレーション。
January 24, 2018 | Design | casabrutus.com | text_Yusuke Fukui
三軒茶屋の診療所跡を改装した文化発信スペース〈clinic〉で、アートディレクター長嶋りかこが、アニッシュ・カプーアへオマージュを捧げるインスタレーションを開催。
グラフィックデザインやエディトリアルデザインなど多方面で活躍する長嶋りかこが、三軒茶屋のかつては診療所であったスペース〈clinic〉でインスタレーションを展示する。この企画は、ロンドンを拠点に活躍するアニッシュ・カプーアへのオマージュとして、2017年に長嶋が制作した《Human Nature》という作品を空間に引き寄せ再構成したものだ。
カプーアは、ターナー賞の受賞や2012年ロンドン・オリンピックでの記念モニュメントを手掛けるなど、最も注目されている彫刻家の一人だ。昨年の展示では、「文明」と「野蛮」などといった人と自然に関わる両義性を題材として表現した。長嶋は、自身の目線でその両義性という題材をとらえなおし、それは「生と死が同居する自分自身と、もうひとつ自分自身の中に他者のそれがあることを体験する女性である」という答えにたどり着いた。
題名となる《産び(むすび)》は、古来より連綿と続く “生命が生命を産む” という繋がり(=結び)を表わしている。生命をつかさどる診療所跡という特別な空間のなかで、長嶋の考える生命の《産び(むすび)》を感じよう!
カプーアは、ターナー賞の受賞や2012年ロンドン・オリンピックでの記念モニュメントを手掛けるなど、最も注目されている彫刻家の一人だ。昨年の展示では、「文明」と「野蛮」などといった人と自然に関わる両義性を題材として表現した。長嶋は、自身の目線でその両義性という題材をとらえなおし、それは「生と死が同居する自分自身と、もうひとつ自分自身の中に他者のそれがあることを体験する女性である」という答えにたどり着いた。
題名となる《産び(むすび)》は、古来より連綿と続く “生命が生命を産む” という繋がり(=結び)を表わしている。生命をつかさどる診療所跡という特別な空間のなかで、長嶋の考える生命の《産び(むすび)》を感じよう!
長嶋りかこ『産び(むすび)』
〈clinic〉