DESIGN
新旧デザイナーの名作椅子が〈カール・ハンセン&サン〉から続々と。
September 17, 2017 | Design | casabrutus.com | styling_Yumi Nakata editor_Rie Nishikawa
2017年ミラノサローネで話題を呼んだ新進デザイナーによるロッキングチェアが〈カール・ハンセン&サン〉より発売に。同時にウェグナー、ケアホルムのあの名作も復刻される。
デンマークの家具ブランド〈カール・ハンセン&サン〉と新進デザイナー、アンカー・バックが協働した《ロッキングネストチェア》は2017年ミラノサローネで注目された椅子のひとつ。デニッシュモダンの後継者として、その才能が注目されはじめていたアンカー・バッグの起用に、無名だったウェグナーを見いだした、〈カール・ハンセン&サン〉の先見性を感じた人も多いという。
伝統的なロッキングチェアを再解釈。楕円形のキャンバス地のシェルにレザークッションの座面を持ち、軽量・コンパクトでいて、折りたたみも可能である。母になったばかりの妹のために、赤ちゃんを抱いたまま、心地よく座れるように思いから発案された。
シンプルな構造ながら、異素材を組み合わせ、完璧に機能するロッキングチェアを制作するには職人の技術が不可欠。磨く、切断する、縫う、組み立てるという手間のかかる工程を経て、絶妙なバランスで完成するのだ。
またウェグナー、ケアホルムの名作椅子の復刻も。ハンス・J・ウェグナーの初期の名作《CH23》が復刻に。1950年に発表された、機能性と美しいディテールをもったダイニングチェアは、50年以上生産されていなかったものだ。
1955年にポール・ケアホルムが初めてデザインしたダイニングチェアPK1も復刻。数字が示すように、最初に製品化されたケアホルムのデザインで、そのミニマルな美学が高く評価されている1脚だ。
〈カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア〉
TEL 03 5413 4321