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京都・半夏生が白く染まる初夏、藍が呼応する。〈両足院〉で〈BUAISOU〉展『縄夏生』開催。
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京都・半夏生が白く染まる初夏、藍が呼応する。〈両足院〉で〈BUAISOU〉展『縄夏生』開催。

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京都・建仁寺の塔頭〈両足院〉が最も幻想的な表情を見せる初夏。池のほとりに群生する植物「半夏生(はんげしょう)」の葉が白く染まり、まるで花が咲いたかのような景色が庭園を包み込む。そんな“半化粧”の瞬間を迎える6月、藍染ユニット〈BUAISOU〉による展覧会『縄夏生(なわげしょう)』が開催される。

両足院は通常非公開だが、初夏、半夏生の開花に合わせて毎年特別公開が行われる。今年はこの茶室に藍で染められた畳も設置されるとあり、見逃せない。
両足院は通常非公開だが、初夏、半夏生の開花に合わせて毎年特別公開が行われる。今年はこの茶室に藍で染められた畳も設置されるとあり、見逃せない。
 "縄"は人類最古の造形といわれ、作品には縄目紋様がまるで藍地に施された化粧のごとく、白く浮かび上がる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
"縄"は人類最古の造形といわれ、作品には縄目紋様がまるで藍地に施された化粧のごとく、白く浮かび上がる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
藍染の襖、暖簾が設置された大書院。初夏、日ごとに濃さを増す中庭の緑とのコントラストが楽しめる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
藍染の襖、暖簾が設置された大書院。初夏、日ごとに濃さを増す中庭の緑とのコントラストが楽しめる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
両足院は通常非公開だが、初夏、半夏生の開花に合わせて毎年特別公開が行われる。今年はこの茶室に藍で染められた畳も設置されるとあり、見逃せない。
 "縄"は人類最古の造形といわれ、作品には縄目紋様がまるで藍地に施された化粧のごとく、白く浮かび上がる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
藍染の襖、暖簾が設置された大書院。初夏、日ごとに濃さを増す中庭の緑とのコントラストが楽しめる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
「藍の本場で挑戦してみたい。」という思いから2015年、徳島県に立ち上げた〈BUAISOU〉。原料となる藍の栽培に始まり、染色、デザイン、製作まで昔から分業制であった藍染業を一貫して行い、藍染のオリジナル商品の製作、コラボレーション、国内外での展示やワークショップなどにも取り組み、様々な手法で天然藍の魅力を伝えている。

そんな〈BUAISOU〉が京都で展示を行うことに。会場となるのは、半夏生の名所としても知られる〈両足院〉の書院と茶室。今回、〈BUAISOU〉は藍染による畳を茶室にインストールし、襖、暖簾、掛け軸など約15点の作品を展示。藍染の伝統技法「型染め」で表現された「縄」の紋様が、藍地に白く浮かび上がる。人類最古の造形とも言われる“縄”が、藍と白のコントラストで現代的な美として再構築されるのだ。
茶室の暖簾を製作している様子。伝統技法のひとつである型染めにより"縄"の紋様が多様に表現される。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
茶室の暖簾を製作している様子。伝統技法のひとつである型染めにより"縄"の紋様が多様に表現される。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
メインビジュアルにもなっている暖簾の縫製を行なっている様子。藍染という日本古来の技術に〈BUAISOU〉が新たな感性を吹き込んだ掛け軸や襖絵、暖簾など約15点の作品を見ることができる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
メインビジュアルにもなっている暖簾の縫製を行なっている様子。藍染という日本古来の技術に〈BUAISOU〉が新たな感性を吹き込んだ掛け軸や襖絵、暖簾など約15点の作品を見ることができる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
茶室の暖簾を製作している様子。伝統技法のひとつである型染めにより"縄"の紋様が多様に表現される。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
メインビジュアルにもなっている暖簾の縫製を行なっている様子。藍染という日本古来の技術に〈BUAISOU〉が新たな感性を吹き込んだ掛け軸や襖絵、暖簾など約15点の作品を見ることができる。Photo by Kyoko Nishimoto/BUAISOU
展覧会とあわせて、京都市内の複数のスポットでも〈BUAISOU〉の作品を体験できる展示が展開される。
•祇園 ない藤 / AIZOME JOJO:藍染の履物などを展開。
•染司よしおか / POPUP STORE:染織の老舗での特別展示。
•T.T gion kyoto:藍染タイダイのTシャツなど、現代的なアプローチが楽しめる。
•立礼茶室「然美」:藍と茶が交差する空間での茶会も予定されている。

藍が深く育つこの季節。白く“化粧”を纏った半夏生と、〈BUAISOU〉による藍の造形美が響き合い、時を超えるような静謐な体験をもたらしてくれる。
縄夏生: BUAISOU展覧会

縄夏生: BUAISOU展覧会

2025年6月1日〜7月13日※会期中無休
12時〜16時(閉門 16時30分)
両足院(京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591)
拝観料:一般 1,000 円(本堂参拝・書院拝観)

茶室に入るには、茶会または呈茶にお申し込みを!

庭園内にある大村梅軒好みの茶室「臨池亭」において少人数での茶会、および呈茶を開催予定。
通常は一般非公開の茶室にて〈BUAISOU〉による特別な設えの中、作品を鑑賞しながら一服(抹茶とお菓子)が楽しめる。

○呈茶
開催日時: 基本的に毎日 10時〜15時(お寺の行事、茶会開催日などは変更になる場合あり)
料金: 1,500円(税込・事前予約不要/当日受付決済)

○茶会
開催日時: 6月1日(日), 8日(日), 21日(土), 29日(日), 7月5日(土), 12日(土)
時間: 13時〜14時 / 14時〜15時の1日2席、7月5日(土)は14時〜15時の1席のみ
人数: 各席 5名まで
料金: 13,200円(税込・拝観料込み ・〈BUAISOU〉の手ぬぐい付)
予約はこちらから

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