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領域にとらわれない“工芸の新しい着地点”を探る、金沢の工芸作家。その活動と歴史的経緯を辿る。
July 23, 2024 | Design, Art | PR | photo_Takuya Neda text_Mariko Uramoto editor_Keiko Kusano
日本の伝統工芸の中心地、石川・金沢。この地で伝統を守りながら、新しい技法やデザイン視点を取り入れて制作を行う作家たちが家具とコラボレーションした作品を発表。領域にとらわれない“工芸の新しい着地点”を探る彼らのアトリエや学舎を訪ねました。
江戸時代から脈々と続く金沢の工芸の魅力を深め、発信するために創設された「金沢クラフトビジネス創造機構」。ここで工芸ディレクターを務める原嶋亮輔さんが取り組む「金沢、つくるプロジェクト」は、工芸の可能性を見据え、分野を超えるものづくりの領域開拓を目指した企画だ。
第二弾となる今回は原嶋さんがデザインした家具をベースに、ガラス作家の富永一真さん、竹工芸作家の成山悟司さん、陶芸家の今西泰赳さん、漆芸家の筧智景さん、野口健さんといった5名の作家が参加。「工芸×家具」というジャンルを超えた新しいコラボレーションで生まれたそれぞれの作品は、東京・銀座の〈KOGEI Art Gallery 銀座の金沢〉で、現在、披露されている。
第二弾となる今回は原嶋さんがデザインした家具をベースに、ガラス作家の富永一真さん、竹工芸作家の成山悟司さん、陶芸家の今西泰赳さん、漆芸家の筧智景さん、野口健さんといった5名の作家が参加。「工芸×家具」というジャンルを超えた新しいコラボレーションで生まれたそれぞれの作品は、東京・銀座の〈KOGEI Art Gallery 銀座の金沢〉で、現在、披露されている。
参加した5名の作家は、原嶋さんが手がけたソリッドな家具に対して呼応する形でものづくりを進めた。
「それぞれの作家さんにとって、工芸を見せるための新しい家具とは何か? を制作の出発点にすることで、普段とは違う別の角度からものづくりを捉えられると思いました」と原嶋さん。
竹工芸の成山悟司さんは金属フレームのテーブルとの対比を意識しながら、有機的な竹のフォルムを見せる家具を提案。繭のような形を引き伸ばして生まれる形をイメージした不思議なフォルムは竹のしなやかさ、繊細さ、編みの美しさが感じられる。
漆芸家の筧智景さんは瓢箪に自身が見て、触れた、北陸の美しい自然を蒔絵で表現。作品がまるで語りかけるような魅力がある。岐阜にある瓢箪の町、養老町の瓢箪屋さんのご主人からお店で一番大きいものを譲っていただいた瓢箪に、加賀の職人がつくった組紐が結びつけられており、ゆらゆらとした動きも楽しめる作品だ。
「それぞれの作家さんにとって、工芸を見せるための新しい家具とは何か? を制作の出発点にすることで、普段とは違う別の角度からものづくりを捉えられると思いました」と原嶋さん。
竹工芸の成山悟司さんは金属フレームのテーブルとの対比を意識しながら、有機的な竹のフォルムを見せる家具を提案。繭のような形を引き伸ばして生まれる形をイメージした不思議なフォルムは竹のしなやかさ、繊細さ、編みの美しさが感じられる。
漆芸家の筧智景さんは瓢箪に自身が見て、触れた、北陸の美しい自然を蒔絵で表現。作品がまるで語りかけるような魅力がある。岐阜にある瓢箪の町、養老町の瓢箪屋さんのご主人からお店で一番大きいものを譲っていただいた瓢箪に、加賀の職人がつくった組紐が結びつけられており、ゆらゆらとした動きも楽しめる作品だ。
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