DESIGN
【今週の花と器】ポインセチアと〈ブテュア デ オブジェ〉の《GEOMベース》|12月
December 18, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Reiko Toyama styling_Yumi Nakata text_Yoshikatsu Yamato
12月2週目の担当は、渋谷区西原の花屋〈フォレジャー〉店主のチーコさん。クリスマスがやって来ると花屋に並ぶポインセチアは、まさにこの季節のムードを体現する存在です。赤い花のイメージが強いですが、あえて清廉なホワイトをチョイス。鉢植えではなく、器に切り花として活けると、これまでにはない表情が見えてきます。アレンジを作りながら1年を振り返り、お部屋でクリスマスを祝ってみませんか。
なんといってもクリスマスの時期に飾りたくなるのがポインセチア。定番のお花なので、ともするとコンサバティブに見えてしまいがちですが、切り花として器に活けると印象が変わります。鉢植えで買って楽しみながら、クリスマスが近づいたら切り花として、部屋の目に留まる場所に飾るのが楽しいかなって。安定して人気があり、数もたくさん出回る花材なので、リーズナブルに手に取れる。今回のプリンセチアのホワイトはお花が好きな友人も「こういうのもあるんだ!」と意外に感じてもらえる品種ですね。そういう反応って、楽しくないですか?
花のように見える白い部分は「苞(ほう)」と呼ばれる葉っぱが変化したもの。花は中心のつぶつぶとした部分です。冬の澄んだ空気のなかに、清らかな白とグリーンが気持ちいい。ポインセチアの葉の緑よりもさらに深いグリーンを入れてみたくて、スキミアを組み合わせました。1種類で完結させるのもいいけれど、部屋に置いてしばらくのあいだ一緒に過ごすなら、ずっと見ていられるようなアレンジにしたい。だから、あえて2、3種類の組み合わせの妙を探したいな、と思っています。
今回の器は、グラフィカルで平面的な魅力だけではなく、しっかり厚みがあってぽってりとした佇まいが可愛らしいですね。茎が細いものや、長いまま活けて花を器の口から遠ざけると、ぽってりとした器の重厚感と釣り合いを取るのが、ちょっと難しくなります。なので、器の輪郭のボリュームとそこに活けるお花を「1対1」にしてみましょう。ポインセチアはコンサバな印象もある花だと言いましたが、それを頑張ってユニークに活けるよりも、あえてバランスを正統派にしてあげるほうが、モダンというか都会的に見えてくれる気がするんです。
花のように見える白い部分は「苞(ほう)」と呼ばれる葉っぱが変化したもの。花は中心のつぶつぶとした部分です。冬の澄んだ空気のなかに、清らかな白とグリーンが気持ちいい。ポインセチアの葉の緑よりもさらに深いグリーンを入れてみたくて、スキミアを組み合わせました。1種類で完結させるのもいいけれど、部屋に置いてしばらくのあいだ一緒に過ごすなら、ずっと見ていられるようなアレンジにしたい。だから、あえて2、3種類の組み合わせの妙を探したいな、と思っています。
今回の器は、グラフィカルで平面的な魅力だけではなく、しっかり厚みがあってぽってりとした佇まいが可愛らしいですね。茎が細いものや、長いまま活けて花を器の口から遠ざけると、ぽってりとした器の重厚感と釣り合いを取るのが、ちょっと難しくなります。なので、器の輪郭のボリュームとそこに活けるお花を「1対1」にしてみましょう。ポインセチアはコンサバな印象もある花だと言いましたが、それを頑張ってユニークに活けるよりも、あえてバランスを正統派にしてあげるほうが、モダンというか都会的に見えてくれる気がするんです。
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