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“神の手” が生み出す、〈パルミジャーニ・フルリエ〉の創造性豊かな新作時計。
『カーサ ブルータス』2023年12月号より
November 9, 2023 | Design | PR | photo_Masahiro Okamura text_Shigeo Kanno
時計修復師、ミシェル・パルミジャーニによって創業された〈パルミジャーニ・フルリエ〉。知的で精巧、そして美しさを極めた新作《トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ》を紹介します。
スイスで1996年に創業した〈パルミジャーニ・フルリエ〉は、老舗時計ブランドがひしめくスイス時計産業の中でも、ひときわ注目を浴びる存在だ。創業者は、時計修復師であり「神の手を持つ時計師」とも称されるミシェル・パルミジャーニ。76年に複雑機構のアンティーク時計の修復を専門とする伝統的な工房〈ムジュール・エ・アール・デュ・タン〉を開業した彼は、修復と複雑な時計の設計や製作も行い個人的な創作も続けていた。そんな彼は、スイスブランドの重要なタイムピースを修復し、最高峰の時計師、修復師として名声を高めた。80年には、アンティークのオートマタやクロックの膨大なコレクションを所有するサンド・ファミリー財団からコレクションの修理と管理を任せられることに。そして96年に財団のサポートを受け、自身のブランドが誕生した。修復で得た知識と技術に裏づけされ、また、建築士になることも考えた過去から建築や数学にも精通しているパルミジャーニは、黄金比やオウムガイの渦巻きなどに見られるフィボナッチ数列に基づいたデザインや、ギリシャ神殿の柱をモチーフにしたケースフォルムなどで高い評価を得ている。2000年代には、財団がケース、ムーブメントパーツ会社などを傘下に収め、一貫生産体制を整えた。
細部に宿る技術力とデザイン力が見事に凝縮している。極めて精巧な手彫りギョーシェダイヤルや、ムーブメントで分単位の予定時間をメモリーできる世界初の機械式時計に注目だ。
問合せ/PARMIGIANI FLEURIER pfd.japan@parmigiani.com