DESIGN

〈塩津植物研究所〉×〈パシフィックファニチャーサービス〉の盆栽の展覧会が開催。

October 3, 2023 | Design | casabrutus.com | text_Mako Yamato

〈パシフィックファニチャーサービス恵比寿本店〉で2023年10月4日から9日まで開催される『THE LIFE WITH GREEN』展。〈塩津植物研究所〉塩津丈洋さんとの初めての合同展覧会には、コラボレーションで作られた70点以上の作品が並ぶ。

盆栽とは「鉢の中に自然を写した景色があること、その中でじっくりと育ててゆくこと」と塩津丈洋さん。鉢との組み合わせでも雰囲気ががらりと変わる。

奈良・橿原を拠点に活動する〈塩津植物研究所〉は、塩津丈洋さんと久美子さん夫妻が営む盆栽を中心にした“草木ノ駆け込み寺”。300坪の広々とした敷地に2,000〜3,000種の樹種を揃え、種木づくりから盆栽の仕立て、植え替えや選定などの手入れや治療、ディスプレイの提案までを幅広く行う。伝統的なイメージの強い盆栽も愛情たっぷりに植物を観察し、その魅力を引き立てるように仕立てた〈塩津植物研究所〉の作品は、どれも現代的な雰囲気を醸し出している。

開催期間中は全日、塩津夫妻が在廊し、植物についてレクチャーしてくれるから初心者でも安心。

〈塩津植物研究所〉は奈良・橿原に位置する。現代のライフスタイルに寄り添うハイセンスな盆栽が手に入ると、全国から多くの人が訪れる。

『THE LIFE WITH GEEEN』展は、独自の価値観で、自分らしく生きていくためのライフスタイル提案を行う〈パシフィックファニチャーサービス（以下P.F.S）〉とのコラボレーションイベント。1952年にウィリー・グールがデザインした、スイスSwisspearl社のプランターなど、〈P.F.S〉が扱う鉢に丈洋さんがセレクトした山木を植え込む。

まだまだ日本古来のものという印象の強い盆栽ではあるものの、作り手のセンスを纏わせることで印象は一変する。植物、鉢、空間が相まって作られる、現代の盆栽に出合うことことのできる場だ。