DESIGN
【今週の花と器】アロエヤシと〈廣田硝子〉の《Yグラス》|8月
| Design | casabrutus.com | photo_Kiyoe Ozawa styling_Yumi Nakata text_Yoshikatsu Yamato
8月2週目の担当は、祐天寺にある花屋〈チビ〉を営む芳賀規良さん。ふだん使いのコップとしても活躍しそうな柳宗理デザインのグラスに、アロエヤシをさっと入れるだけのシンプルな提案。ワイルドな雰囲気と可愛らしさを同居させたアロエヤシは、そのフォルムが埋もれないように活けるときには「隙間」を意識。風が吹き抜けて、透明なグラスで視線も抜ける、日常の部屋に馴染む飾り方を聞きました。
近くで見ると格好が良く、遠くから眺めると可愛げがある。野生的な表情と愛嬌を共に持っているアロエヤシは、きっと皆さんが見たことあるであろうアロエを細く、小さくしたような植物です。土にさせば根っこが伸びてくるほど生命力があり、水分を含んでいて夏も持ちがいい。同じ形のグラスを複数で置くというレイアウトとのマッチングを考えて、潔く、1種類だけで活けることにしました。
今回の場合、活けるときにわざわざ気にするべきことはほとんどないと言っていいでしょう。むしろ、普段の生活空間に飾るような場合、置き方や花の向きを気にして手を加えれば加えるほど、作り込んだ佇まいが出てしまうだろうと思います。なので、普段通り、コップをテーブルに置くような感覚で器を置く。アロエヤシを1本ずつ活ける。それでいいと思います。偶然の配置は、案外、飽きが来ません。生活のなかで見る角度や距離が自然と変わっていけば、アロエヤシの見え方にもさりげない変化が起きる。クセがないアロエヤシのシルエットは涼しげで、思いのほか味わい深いんですよ。
まあ、そういうことなので、隙間はつくるようにしたほうがいいでしょうね。風が通り、視線が通り抜けるほうが部屋にも馴染むし、シルエットが埋もれない。ごてごてと集まっていると夏らしさから遠ざかってしまう。風が通り抜けるように。そこだけ意識して、あとは難しく考えない。それくらいの気取りのない心持ちで活けることが、さわやかにアロエヤシを飾る方法だと思いますね。
今回の場合、活けるときにわざわざ気にするべきことはほとんどないと言っていいでしょう。むしろ、普段の生活空間に飾るような場合、置き方や花の向きを気にして手を加えれば加えるほど、作り込んだ佇まいが出てしまうだろうと思います。なので、普段通り、コップをテーブルに置くような感覚で器を置く。アロエヤシを1本ずつ活ける。それでいいと思います。偶然の配置は、案外、飽きが来ません。生活のなかで見る角度や距離が自然と変わっていけば、アロエヤシの見え方にもさりげない変化が起きる。クセがないアロエヤシのシルエットは涼しげで、思いのほか味わい深いんですよ。
まあ、そういうことなので、隙間はつくるようにしたほうがいいでしょうね。風が通り、視線が通り抜けるほうが部屋にも馴染むし、シルエットが埋もれない。ごてごてと集まっていると夏らしさから遠ざかってしまう。風が通り抜けるように。そこだけ意識して、あとは難しく考えない。それくらいの気取りのない心持ちで活けることが、さわやかにアロエヤシを飾る方法だと思いますね。
Loading...
Loading...
