DESIGN
金沢の工芸作家と人気店がコラボレーション!「金沢、つくるプロジェクト」って?
July 24, 2023 | Design, Food, Travel | casabrutus.com | photo_Takuya Neda text_Mariko Uramoto editor_Keiko Kusano
日本有数の工芸の街、金沢を拠点に活動する工芸作家と地元で人気の飲食店らがコラボレーションした「金沢、つくるプロジェクト」。工芸・クラフトの普及・振興を図るために活動する「金沢クラフトビジネス創造機構」による新しい試みだ。今回はプロジェクトの第一弾。約1年の期間をかけて「ひと匙」をテーマに、新たな生活工芸を生み出した4人の作家を訪ねた。
長い歴史の中でさまざまな伝統的工芸品産業が継承されてきた金沢は、国内でも有数のものづくりに突出した地域だ。2022年にスタートした「金沢、つくるプロジェクト」はそうした金沢の工芸をさらに活性化するために生まれた企画。ディレクションを務めるのは、金沢クラフトビジネス創造機構のディレクターでデザイナーの原嶋亮輔さんだ。
「金沢のクラフトを日常で親しんでもらうためには、デザイン的なマインドを取り入れてものづくりに取り組むことが重要。作家はものづくりには長けていますが、どのようなシーンでどのような道具が求められるのかといった視点が狭くなってしまいがち。飲食店やメーカーさんとタッグを組むことで、より生活に根ざしたものづくりが可能になると思いました」
原嶋さんのもとに集まった木工、金工、漆芸、陶芸、ガラスなどの工芸作家たちと、地元で人気のコーヒーショップやレストラン、ベーカリーショップなどの飲食店やメーカーをマッチング。11組が「ひと匙」をテーマに、それぞれのものづくりがスタートした。
「金沢のクラフトを日常で親しんでもらうためには、デザイン的なマインドを取り入れてものづくりに取り組むことが重要。作家はものづくりには長けていますが、どのようなシーンでどのような道具が求められるのかといった視点が狭くなってしまいがち。飲食店やメーカーさんとタッグを組むことで、より生活に根ざしたものづくりが可能になると思いました」
原嶋さんのもとに集まった木工、金工、漆芸、陶芸、ガラスなどの工芸作家たちと、地元で人気のコーヒーショップやレストラン、ベーカリーショップなどの飲食店やメーカーをマッチング。11組が「ひと匙」をテーマに、それぞれのものづくりがスタートした。
●岸洸実 × 〈旅する料理〉|茶さじ(金工)
金沢美術工芸大学に勤めながら、彫金技法と旋盤加工を用いてオブジェや立体作品を表現する岸洸実さん。緊張感のある金属の美しさを追求し、表現する作家だ。
「ふだんの制作とは違うベクトルでどう物作りを進めるか。新たな挑戦をしたいと思い、『金沢、つくるプロジェクト』に応募しました。用途を持った生活道具を作るのは初めてなんです」
岸さんがコラボレーションしたのは、田尻典子さんが石川県の食材を使ってモロッコ料理を提供するレストラン〈旅する料理〉だ。
2人を引き合わせた原嶋さんは、「真鍮のトレイやポットなどを日頃から使う習慣があるモロッコと金工作家の岸さんは相性がいいだろうなと思いました」という。
「ふだんの制作とは違うベクトルでどう物作りを進めるか。新たな挑戦をしたいと思い、『金沢、つくるプロジェクト』に応募しました。用途を持った生活道具を作るのは初めてなんです」
岸さんがコラボレーションしたのは、田尻典子さんが石川県の食材を使ってモロッコ料理を提供するレストラン〈旅する料理〉だ。
2人を引き合わせた原嶋さんは、「真鍮のトレイやポットなどを日頃から使う習慣があるモロッコと金工作家の岸さんは相性がいいだろうなと思いました」という。
Loading...
Loading...