DESIGN
【今週の花と器】マリーゴールドと〈カッシーナ・ディテール〉の《ポストスクリプタム》|7月
July 17, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Shusaku Yoshikawa text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
7月3週目の担当は、ショップを持たないアトリエスタイルの花屋〈フィオーレ・ソフィッタ〉で活動する三嶋春菜さん。淡いイエローと丸みのあるフォルムが可愛らしいマリーゴールドに合わせたのは、なんとドクダミ。既存のイメージに縛られているとなかなか組み合わせられない花同士を同居させる面白みと、口の広い器を上手に使うための葉っぱの活用法を聞きました。
2種類で作るアレンジって、なんか好きなんです。雑誌やテレビの企画にある「対談」に似ているというか。たとえば食事の席に3、4人が集まると、どうしても話題は散らばるし、黙っていてもいい人が出る。でも、一対一だと逃げられなくて二人の関係性がビビッドに出ますよね(笑)。花のアレンジもそう。「これとそれを抱き合わせてしまうんだ!」という意外性に振ってもいいし「やっぱこの二人だよね」という納得のペアを作るのも面白い。ディレクターになったような視点でお花をブッキングしてみると楽しいですよ。
今回は、道ばたの花壇でよく目にしたり、学校で種から育てたことのある人も多くてちょっぴりノスタルジックなマリーゴールドに、ドクダミを合わせました。クシュクシュした丸っこいかたちと淡いイエローが可愛いマリーゴールドがドクダミと共演すると、かわいいだけでは終わらない印象になると思います。でも、この2種類には共通点もある。スッとした清涼感のあるドクダミの香りから、子ども時代を思い出す人だっているかもしれません。なので、マリーゴールドもドクダミも、夏ならではのノスタルジーや懐かしさと結びついている植物と言えると思うんです。
それと、口が広い器に上手に活けるためにも、この組み合わせはピッタリでした。まずドクダミを低めに入れてからマリーゴールドを差し込んでいきます。ドクダミの葉っぱが茂みになってマリーゴールドの茎を支えてくれるので花が傾かず立体的に活けられるんです。絵柄はゆるいフリーハンドで今っぽさがあるけれど、脚付きでクラシカルな雰囲気も感じられる器だったので、お花は左右対称になるバランスにして、どこか懐かしい正統派のアレンジにしてみました。
今回は、道ばたの花壇でよく目にしたり、学校で種から育てたことのある人も多くてちょっぴりノスタルジックなマリーゴールドに、ドクダミを合わせました。クシュクシュした丸っこいかたちと淡いイエローが可愛いマリーゴールドがドクダミと共演すると、かわいいだけでは終わらない印象になると思います。でも、この2種類には共通点もある。スッとした清涼感のあるドクダミの香りから、子ども時代を思い出す人だっているかもしれません。なので、マリーゴールドもドクダミも、夏ならではのノスタルジーや懐かしさと結びついている植物と言えると思うんです。
それと、口が広い器に上手に活けるためにも、この組み合わせはピッタリでした。まずドクダミを低めに入れてからマリーゴールドを差し込んでいきます。ドクダミの葉っぱが茂みになってマリーゴールドの茎を支えてくれるので花が傾かず立体的に活けられるんです。絵柄はゆるいフリーハンドで今っぽさがあるけれど、脚付きでクラシカルな雰囲気も感じられる器だったので、お花は左右対称になるバランスにして、どこか懐かしい正統派のアレンジにしてみました。
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