DESIGN
セシリエ・マンツの頭の中を、展示を通して覗いてみたら?
『カーサ ブルータス』2023年7月号より
June 20, 2023 | Design | a wall newspaper | photo_Kazuharu Igarashi text_Akio Mitomi
デンマークを代表するプロダクトデザイナーの日本初個展が、東京の2会場で開催中。来日した本人にその背景を聞いた。
丸みのあるフォルムや異素材の組み合わせによる、質感のあるデザインを得意とするセシリエ・マンツ。そのインスピレーションの源泉を垣間見ることのできる展示が、高田馬場の〈BaBaBa〉では4テーマ、東日本橋の〈maruni tokyo〉では1テーマと、ゆるやかに連携して開催されている。
「私がどのように物事を見てデザインに反映させているかというテーマに取り組んだのと同時に、日本との関係も個人的には重要な要素です。例えば日本で手に入れた道具を、デンマークでは全く違った用途に使うことを “オフセット(ずれ)” と言っているのですが、個展のタイトル『TRANSPOSE(置き換え)』にも通じることではないかと思います」と、セシリエ。
「私がどのように物事を見てデザインに反映させているかというテーマに取り組んだのと同時に、日本との関係も個人的には重要な要素です。例えば日本で手に入れた道具を、デンマークでは全く違った用途に使うことを “オフセット(ずれ)” と言っているのですが、個展のタイトル『TRANSPOSE(置き換え)』にも通じることではないかと思います」と、セシリエ。
金属、木材、ファブリック、革、石など見た目も感触も違う素材が集まっているが、それらを組み合わせてデザインする理由は?
「いい質問ね(笑)。素材は適材適所で選んでいて、使う上で意味がなければなりません。またブランドによっても選ぶ素材は違います。なるほど、と相手に思ってもらうことが大事。ただ個人的には、木の素材に情熱を注いでいます」
本展の「AD HOC 新しいアイデア」セクションでも、木を使ったプロトタイプが集められている。
「いい質問ね(笑)。素材は適材適所で選んでいて、使う上で意味がなければなりません。またブランドによっても選ぶ素材は違います。なるほど、と相手に思ってもらうことが大事。ただ個人的には、木の素材に情熱を注いでいます」
本展の「AD HOC 新しいアイデア」セクションでも、木を使ったプロトタイプが集められている。
Loading...