DESIGN
古今東西 かしゆか商店【立体刺繍のアクセサリー】
『カーサ ブルータス』2023年6月号より
June 8, 2023 | Design, Fashion | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは1300年続く織物の町、群馬県の桐生市。伝統と最新技術を融合させた “立体刺繍” と出会いました。
伝統を次世代へ繋ぐために、最新技術も取り入れる── “手仕事とハイテクのハイブリッド” に興味を持ち始めていた時に知ったのが、ミシンを使った立体刺繍。今回訪ねたのは、古くから「西の西陣、東の桐生」と呼ばれてきた織物の町・群馬県桐生市の〈笠盛〉です。
〈笠盛〉は、明治10年(1877)に帯作りを始め、昭和になってからジャカード刺繍機を使った刺繍業に転身した刺繍工場。織物でも編物でもなく “かぎ針” のミシンで多色のレースを作る技術「カサモリレース」を開発し、ファッションブランドやデザイナーとのものづくりにも取り組んでいます。地域の伝統だというノコギリ屋根の工場内には、ミシンがずらり。図案に合わせて動くようプログラミングされた針で、絵を描くように刺繍します。機械10台1セットを職人さん1人が担当。付きっきりで見守っているのも印象的です。
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