イサム・ノグチの創作を支えた「道具」に迫る展覧会へ。
May 3, 2023 | Design, Art | casabrutus.com | photo_Yuna Yagi text_Akiko Konishi editor_Keiko Kusano
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北鎌倉のアトリエで粘土を加工するイサム・ノグチ(1952年頃)。
日本の大工道具に初めて触れたのは渡米前、指物師の見習いだった12歳の頃。材木を加工する際、長さや角度を計測し、また部材の水平・垂直を見るために使用されていた墨掛道具。
日本製の平鉋(右)とアメリカ・スタンレー社製の西洋鉋。西洋の道具は青年期に20世紀を代表するルーマニア出身の彫刻家、ブランクーシから手ほどきを受けたと言われている。日本式は引いて木材を削り、西洋式は押して削る。向きは真逆だが、ノグチはどちらも器用に使いこなしていたという。
日本製の鋸。刃こぼれしているものもあり、実際に使用していた故と思われる。指物師の元で修行を積んだノグチは、日本の木工用の道具のほとんどを使いこなせており、その道具一式を持って渡米したそうだ。
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