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オックスフォード大学のためにデザインされたアルネ・ヤコブセンのテーブルランプが復刻。
『カーサ ブルータス』2023年6月号より
May 12, 2023 | Design, Architecture, Travel | PR | text_Megumi Yamashita
建築、家具、照明、ドアハンドルやカトラリーに至るまで、アルネ・ヤコブセンのデザイン哲学が息づくセント・キャサリンズ・カレッジ。そのダイニングホールで使われている照明が〈ルイスポールセン〉から復刻されました。
待望の復刻が実現したヤコブセンのテーブルランプ。
11世紀に起源をたどるオックスフォード大学。ケンブリッジ大学とともに「オックスブリッジ」と称されるイギリスの最高学府だ。この2つの大学が通常の大学と違うユニークな点に「カレッジ制」というのがある。大学は独立したカレッジの集合体であり、どのカレッジも沿革や校風などが異なる。いずれも学寮、食堂、図書館などの施設からなり、教員や学生のベースとなるコミュニティとでもいうものだ。現在オックスフォード大には39のカレッジがあり、その多くが伝統と威厳を感じさせる建築を特徴とする。そんな中で異彩を放っているのが、アルネ・ヤコブセン設計の建築で知られるセント・キャサリンズ・カレッジ(通称キャッズ)だ。
モダンで開かれたカレッジとして1962年に開校したキャッズだが、それにあたり大きなミッションとなったのが、校風を象徴する校舎の設計者の選考だった。その頃、ヨーン・ウツソンが〈シドニー・オペラハウス〉のコンペに優勝したこともあり、設計者探しは国内からデンマークに拡大。〈ムンケゴー小学校〉に選考委員がほれ込んだことで、その設計者であるアルネ・ヤコブセンに白羽の矢が立ったのである。
モダンで開かれたカレッジとして1962年に開校したキャッズだが、それにあたり大きなミッションとなったのが、校風を象徴する校舎の設計者の選考だった。その頃、ヨーン・ウツソンが〈シドニー・オペラハウス〉のコンペに優勝したこともあり、設計者探しは国内からデンマークに拡大。〈ムンケゴー小学校〉に選考委員がほれ込んだことで、その設計者であるアルネ・ヤコブセンに白羽の矢が立ったのである。
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