DESIGN
染織品の新たなデザイン創造を目指した「あかね會」とは? 約100年前の着物の意匠を、東京・大手町で観る。
May 16, 2023 | Design, Art, Fashion | PR | text_Housekeeper
東京・大手町の〈丸紅本社ビル〉内に2021年にオープンしたアートスポット〈丸紅ギャラリー〉にて、5月16日より『染織図案とあかね會-その思いを今につむぐ―』が開催される。昭和初期に活躍したさまざまな分野の芸術家たちが描いた染織図案やそれらを基にした染織品が鑑賞できる貴重な機会だ。
今回の企画展は、丸紅が繊維を中心とした卸販売業者から総合商社へと発展していく過程で、事業を通じて蒐集した美術品=丸紅コレクションの中から、普段なかなか目にする機会のない染織品の意匠(デザイン)、「染織図案」を紹介する展覧会だ。
1927年(昭和2年)、総合商社・丸紅の前身である〈丸紅商店京都支店〉内に染織図案の研究会である「あかね會」が発足した。この研究会は染織品の新たなデザイン創造を目的とし、竹内栖鳳、藤島武二、朝倉文夫ら、さまざまな分野の芸術家たち約70名が参加。毎年独創的な図案が発表され、それらを基に斬新なデザインの染織品が数多く生み出されていた。
1927年(昭和2年)、総合商社・丸紅の前身である〈丸紅商店京都支店〉内に染織図案の研究会である「あかね會」が発足した。この研究会は染織品の新たなデザイン創造を目的とし、竹内栖鳳、藤島武二、朝倉文夫ら、さまざまな分野の芸術家たち約70名が参加。毎年独創的な図案が発表され、それらを基に斬新なデザインの染織品が数多く生み出されていた。
本展では、当時の芸術家たちが創作した個性あふれる染織図案が前期と後期に分けそれぞれ24点ずつ、計48点展示される。いくつかの図案については、実際に現代の名工が着物や帯に仕立てた作品も併せて展示される。染織図案から実際の染織品が作られる過程を垣間見ることができる、味わい深い展覧会だ。
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