DESIGN
陶芸家・小野哲平、東京での大規模個展が8年ぶりに開催。
April 6, 2023 | Design, Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
高知県の山あいを拠点に作陶を行う陶芸家・小野哲平。東京では8年ぶりとなる彼の大規模個展が、表参道〈CIBONE〉で開催されます。
日本のみならず、中国や台湾でも個展を行うなど、国内外から熱狂的な支持を集める小野哲平。シンプルながらも力強く、見る人の心を動かす彼の作品を集めた個展が2023年4月7日〜4月23日の期間で開かれる。今回の開催場所となる〈CIBONE〉は、8年前にも個展を行った場所だ。それに対して小野は「自分のやらなきゃいけないことは、昔も今も何も変わってない」と話す。
「大きな世界の中の歪みや、違和感に対する自分の反応。それは、今始まったことではないと思います。近代化された都市で生きる人達が捨て去り、欠けてしまった感情のパーツを再構築して手渡していく事が自分の仕事。8年前も現在も、その気持ちには変わりありません」
「大きな世界の中の歪みや、違和感に対する自分の反応。それは、今始まったことではないと思います。近代化された都市で生きる人達が捨て去り、欠けてしまった感情のパーツを再構築して手渡していく事が自分の仕事。8年前も現在も、その気持ちには変わりありません」
小野が現在住むのは高知県の山あいにある小さな集落。約25年前に移住して以来、美しい棚田に囲まれた場所で日々作陶している。今回展示される大皿や大壺は、その場所に3年の期間をかけて作り上げた薪窯で焼成された作品だ。
「薪窯は何度焚いても恐れがあるし、緊張もします。回を重ねて、ある程度は分かるようになっても、分からない何かがある。そのことに刺激され、興奮もする。次はもっともっと自分の求めているものへ近づきたいと思うのです。一つの窯を焚き終えると、安堵とやり抜いた達成感はあるのですが、同時にまた次の窯へ向かう気持ちが強くなる。その繰り返しで、終わりのない仕事を続けています」
「薪窯は何度焚いても恐れがあるし、緊張もします。回を重ねて、ある程度は分かるようになっても、分からない何かがある。そのことに刺激され、興奮もする。次はもっともっと自分の求めているものへ近づきたいと思うのです。一つの窯を焚き終えると、安堵とやり抜いた達成感はあるのですが、同時にまた次の窯へ向かう気持ちが強くなる。その繰り返しで、終わりのない仕事を続けています」
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