DESIGN
【今週の花と器】カーネーションと〈トム・ディクソン〉の《スワール ベース》|5月
May 8, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Yuki Kumagai text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
5月2週目の担当は、ギャラリーを併設した外苑前の花屋〈ボイス〉のオーナー、香内斉さん。母の日の定番であるカーネーションはぎゅっと密集させて赤の迫力をパワーアップ。大理石の端材を活用したインパクトのある器に活けて、スタンダードな存在に新鮮さを与えます。ひと手間で花びらのかたちを変えるテクニックも教えてもらいました。
5月の第2日曜日は母の日ですね。想いをカーネーションに託すというのは、もはや言わずと知れたスタンダードになっています。ただ、あまりにも定番であるがゆえに、手を出しづらいという人もいるのかなと思います。
僕も、普段はユニークな花材を提案するのが好きです。けれど、記念日にはあえて直球に、スタンダードに目線を戻したいと思いました。使い方や見せ方、器との組み合わせで、定番に新鮮さを取り戻させる面白さがある。カーネーションは染めていない自然色ですら色数がとても多いのですが、今回はストレートに朱赤。あらためて、綺麗な色だと思いました。
デザイン性の高い器とのバランスもあって、赤のパンチをさらに効かせるために12本を密集させています。器に入れたら、数本だけを上に出します。立体感が出るし、カーネーションの茎は滑りづらいマットな質感なので、今回のようなバランスを出すのは難しくないですよ。
また、花に手を入れて、形を変化させるのもおすすめです。花びらの根本にあるガクの部分を剥いて、両手で茎を挟んでくるくると回してみてください。遠心力で花びらがバサっと広がって丸いフォルムになるんです。やや作為的なアプローチかもしれませんが、カーネーションは保ちがいいので、途中で印象を変えてあげると、記念日の花を長いあいだ楽しめるのではないかなと思います。
僕も、普段はユニークな花材を提案するのが好きです。けれど、記念日にはあえて直球に、スタンダードに目線を戻したいと思いました。使い方や見せ方、器との組み合わせで、定番に新鮮さを取り戻させる面白さがある。カーネーションは染めていない自然色ですら色数がとても多いのですが、今回はストレートに朱赤。あらためて、綺麗な色だと思いました。
デザイン性の高い器とのバランスもあって、赤のパンチをさらに効かせるために12本を密集させています。器に入れたら、数本だけを上に出します。立体感が出るし、カーネーションの茎は滑りづらいマットな質感なので、今回のようなバランスを出すのは難しくないですよ。
また、花に手を入れて、形を変化させるのもおすすめです。花びらの根本にあるガクの部分を剥いて、両手で茎を挟んでくるくると回してみてください。遠心力で花びらがバサっと広がって丸いフォルムになるんです。やや作為的なアプローチかもしれませんが、カーネーションは保ちがいいので、途中で印象を変えてあげると、記念日の花を長いあいだ楽しめるのではないかなと思います。
●今週の花:カーネーション
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