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【今週の花と器】カトレアと〈ライト アンド ラダー〉の《ヴァソ》|5月
May 1, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Shusaku Yoshikawa text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
5月1週目の担当は、ショップを持たないアトリエスタイルの花屋〈フィオーレ・ソフィッタ〉で活動する三嶋春菜さん。カトレアは昭和の名曲の歌詞にも登場し、クラシックなイメージが強いお花ですが、単色のオレンジを選び、白の器に合わせるとモダンに仕上がります。1種類の花でつくるアレンジに奥行きを生み出すコツも聞きました。
「5月病」という言葉があるように、5月は気持ちに波がありますよね。春の勢いが弱まって、センチメンタルになる時期でもあるというか。そんなとき、力強いどんとしたオレンジは気分を引き上げてくれます。今回のカトレアなど、蘭は保ちがいいので、この姿のまま長く飾っておけると思いますよ。
カトレアの花びらは厚みがあって輪郭がはっきりしています。独特な形で顔の印象が強い。すべてが正面を向いていると、べたっと平面的になってしまいます。1本は正面、もう1本は横向きに活けてみてください。横顔のフォルムが素敵だし、茎のブラウンをチラ見せすると、元気ハツラツなだけではない奥行きが生まれます。幾何学的な器の形やほんのりベージュがかった白との組み合わせもあいまって、洗練されたオレンジの魅力が引き出せました。
あと、個人的にカトレアといえば、数々のアーティストにカバーされた尾崎亜美作詞・作曲の『オリビアを聴きながら』の歌詞に出てくるお花。切ない失恋を歌った名曲ですが、そうやって、花にストーリーやイメージが重なるのも面白いですよね。『赤いスイートピー』など、昭和の歌謡曲には花の名前がよく出てきます。歌の内容が季節感と結びついてロマンを感じますし、そういうことをきっかけにして花を選んでみるのも楽しいです。
カトレアの花びらは厚みがあって輪郭がはっきりしています。独特な形で顔の印象が強い。すべてが正面を向いていると、べたっと平面的になってしまいます。1本は正面、もう1本は横向きに活けてみてください。横顔のフォルムが素敵だし、茎のブラウンをチラ見せすると、元気ハツラツなだけではない奥行きが生まれます。幾何学的な器の形やほんのりベージュがかった白との組み合わせもあいまって、洗練されたオレンジの魅力が引き出せました。
あと、個人的にカトレアといえば、数々のアーティストにカバーされた尾崎亜美作詞・作曲の『オリビアを聴きながら』の歌詞に出てくるお花。切ない失恋を歌った名曲ですが、そうやって、花にストーリーやイメージが重なるのも面白いですよね。『赤いスイートピー』など、昭和の歌謡曲には花の名前がよく出てきます。歌の内容が季節感と結びついてロマンを感じますし、そういうことをきっかけにして花を選んでみるのも楽しいです。
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