DESIGN
【今週の花と器】スネークボールと〈イワテモ〉の《ボトル&カップ L-HK》|3月
March 1, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Shusaku Yoshikawa text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
3月1週目の担当は、ショップを持たないアトリエスタイルの花屋〈フィオーレ・ソフィッタ〉で活動する三嶋春菜さん。フリーハンドで描いたかのような茎の動きがユニークなスネークボールは、縦にも横にも広がるため、実はどんな器でもバランスよく活けられる花です。無造作な動きを活かしながら、2つの器に分けて飾るアイデアを紹介します。
スネークボールのキャラクターを言葉にするなら「意志強めのひねくれ者」ですかね(笑)。うねうねしている茎は、柔らかいというよりは硬い印象です。ワイヤーのように線は細いですが、ちょっとのことではなびかない頑固さがある。鼻を近づけるとネギのような匂いがして、とことんクセが強い。そんなところも愛おしいです。
今回は、口のすぼまったボトル型の花器に活けました。でも、口が広がった器にも合うはずです。横にボリュームが出るので間伸びしないんですね。キャラ立ちしているからこそ、この子がなんとかしてくれちゃうというか。花器が個性的であっても、ユニークな物同士でちゃんと張り合っておあいこになる。実はバランスがとりやすい花材なんです。
茎がランダムに動いているので、花の高さを調整するとこうなる……といったコントロールはほとんどできません。なので、ゆだねるくらいが面白いかな。とはいえ、仕上げにひとつだけ、こちら側からアプローチをしたいなと思って、セットになっているコップに剣山を入れて一輪挿しにしました。ボトルに活けた束が右側に伸びていく形になったので、コップの1本は逆向きに。全体で見るとシンメトリー気味になるようにしています。
意図を込めずにわさっと飾ったあと最後に一手を加える。すると、無造作な雰囲気と「あえて感」が同居します。それが、モダンな印象につながるんだと思います。同素材の2つの器を並べて花を振り分けるときは、片方は無造作に、片方に作為を持たせてみてください。キメキメ過ぎない程よいバランスになると思います。
今回は、口のすぼまったボトル型の花器に活けました。でも、口が広がった器にも合うはずです。横にボリュームが出るので間伸びしないんですね。キャラ立ちしているからこそ、この子がなんとかしてくれちゃうというか。花器が個性的であっても、ユニークな物同士でちゃんと張り合っておあいこになる。実はバランスがとりやすい花材なんです。
茎がランダムに動いているので、花の高さを調整するとこうなる……といったコントロールはほとんどできません。なので、ゆだねるくらいが面白いかな。とはいえ、仕上げにひとつだけ、こちら側からアプローチをしたいなと思って、セットになっているコップに剣山を入れて一輪挿しにしました。ボトルに活けた束が右側に伸びていく形になったので、コップの1本は逆向きに。全体で見るとシンメトリー気味になるようにしています。
意図を込めずにわさっと飾ったあと最後に一手を加える。すると、無造作な雰囲気と「あえて感」が同居します。それが、モダンな印象につながるんだと思います。同素材の2つの器を並べて花を振り分けるときは、片方は無造作に、片方に作為を持たせてみてください。キメキメ過ぎない程よいバランスになると思います。
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