DESIGN
京都に開業する帝国ホテル、 内装設計に新素材研究所の榊田倫之が決定。
December 5, 2022 | Design, Architecture | casabrutus.com | text_Mari Matsubara editor_Keiko Kusano
京都・祇園の登録有形文化財を保存・改修して2026年春に開業予定の〈帝国ホテル〉。その内装設計を〈新素材研究所〉の榊田倫之が担うことが発表されました。
東京、上高地、大阪に続く4軒目となる帝国ホテルブランドのホテルを、京都・祇園の地に開業する計画が発表されたのは2021年5月のこと。祇園甲部歌舞練場敷地内にある、国の登録有形文化財〈弥栄会館〉の建物を保存し受け継ぎながらホテルに改修するという計画に、内装は誰が手がけるのか話題になっていたが、ついにその名が明かされた。
京都進出は長年の夢だったと語る〈帝国ホテル〉代表取締役の定保英弥氏は、内装デザインの選考にあたって「1. 継承(レガシー)、2. 粋(シック)、3. くつろぎ(コンフォート)、4. 共創(シナジー)」という4つのキーワードをあげた。最終6社に絞られた候補の中で〈新素材研究所〉が選ばれた理由について、4項目を形になしうる建築家であることに加え、「『旧素材こそ最も新しい』という〈新素材研究所〉の考えが、昭和11年の竣工以来地域に親しまれてきた建物を継承しながら、新たな価値を創出していくという我々のコンセプトと非常に親和性が高かった」と語った。
京都進出は長年の夢だったと語る〈帝国ホテル〉代表取締役の定保英弥氏は、内装デザインの選考にあたって「1. 継承(レガシー)、2. 粋(シック)、3. くつろぎ(コンフォート)、4. 共創(シナジー)」という4つのキーワードをあげた。最終6社に絞られた候補の中で〈新素材研究所〉が選ばれた理由について、4項目を形になしうる建築家であることに加え、「『旧素材こそ最も新しい』という〈新素材研究所〉の考えが、昭和11年の竣工以来地域に親しまれてきた建物を継承しながら、新たな価値を創出していくという我々のコンセプトと非常に親和性が高かった」と語った。
1923年にフランク・ロイド・ライトによって〈旧帝国ホテル本館〉が建てられた際、内外壁には大谷石がふんだんに使われた。その大谷石はまさに〈新素材研究所〉が好む石材であり、《江之浦測候所》や2019年に行われた『カルティエ、時の結晶』展の会場構成に採用され、榊田氏は2020年に「大谷石大使」第1号にも選ばれている。偶然にも両者には素材の縁があったと言えそうだ。
榊田氏は「近年、我々が手がける案件の中でも古建築を生かした改修計画が増えている。以前から掲げてきた“Old Is New”というコンセプトと仕事が合致するようになってきた中で、今回のような古い建物を保存活用し未来へつなげるお話を受け、非常に嬉しい」と語る。帝冠様式の外観や開口部、照明、工芸的な装飾はできるだけ元のまま、あるいはデザインソースとして継承しながら、歴史を追体験でき、五感に訴える空間づくりを目指すという。
部屋数は60室前後、2〜3のレストラン、バーを想定しているという。開業まで3年余り、進捗を楽しみに見守っていきたい。
榊田氏は「近年、我々が手がける案件の中でも古建築を生かした改修計画が増えている。以前から掲げてきた“Old Is New”というコンセプトと仕事が合致するようになってきた中で、今回のような古い建物を保存活用し未来へつなげるお話を受け、非常に嬉しい」と語る。帝冠様式の外観や開口部、照明、工芸的な装飾はできるだけ元のまま、あるいはデザインソースとして継承しながら、歴史を追体験でき、五感に訴える空間づくりを目指すという。
部屋数は60室前後、2〜3のレストラン、バーを想定しているという。開業まで3年余り、進捗を楽しみに見守っていきたい。
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