DESIGN
改装ではなく“加装”。ユニークなコンセプトが光る〈エンダースキーマ〉関西初の直営店。
| Design | casabrutus.com | text_Kana Endo
オーセンティックなドレスシューズから個性的なデザインのレザースニーカー、そしてバッグや財布といった革小物など、そのものづくりの過程にまでこだわるブランド〈エンダースキーマ〉。大阪にオープンした新店舗〈スキマ 大阪〉は、ブランドのものづくりへの姿勢とも共鳴する、既存の建物がもつ文脈を活かした空間となっている。
ものづくりの過程に重きを置き、ジェンダーを超えるというコンセプトのもと、シューズやバッグなどのアイテムを提案するブランド〈エンダースキーマ〉。関西初のフラッグシップショップとなる〈スキマ 大阪〉は、梅田駅の繁華街を抜けた先にある築60年以上の木造平屋建ての民家を“加装”することで生まれた。
設計を手がけたのは、〈DDAA/DDAA LAB〉を主宰する建築家の元木大輔。この建物はもともと、これまで培った様々な記憶が堆積した、“すきま(スキマ)”のある空間だった。新店舗は、そこに新たな意匠を施す改装ではなく、“加装”をテーマに空間をデザインした。多くの時間や文脈を内包した既存の補強材や土壁などはそのままに、什器やファサードなどの“加装物”で新たなレイヤーを付け足すことで、既存のものへ新たな解釈を加えるという〈エンダースキーマ〉の世界観を体感できる空間に再構築している。
約160平方メートルの延床面積とスケルトンの天井により開放感あるスペースを実現し、新旧のマテリアルの融合により、滋味深い味わいがありながらもモダンな雰囲気に仕上がっている。
約160平方メートルの延床面積とスケルトンの天井により開放感あるスペースを実現し、新旧のマテリアルの融合により、滋味深い味わいがありながらもモダンな雰囲気に仕上がっている。
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