DESIGN
鎌倉・円覚寺で体感する、ブラジルの巨匠建築家リナ・ボ・バルディ!
October 7, 2022 | Design, Architecture, Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
ブラジルの建築、デザインに多大な影響を与えた、モダニズム期の建築家リナ・ボ・バルディ。彼女が手がけた家具のコレクション展が10月14日〜16日に鎌倉・円覚寺で開催されます。
オスカー・ニーマイヤー、ルシオ・コスタらと共にブラジルの近代建築を牽引したリナ・ボ・バルディ(1914~1992)。1970〜1980年代当時にリナが手掛けたオリジナルのヴィンテージ家具の展示する企画展が10月14日〜16日に開催される。場所は、実は彼女のゆかりの地でもある鎌倉・円覚寺だ。
1914年にイタリアで生まれたリナは、ローマ大学建築学科を卒業後、ジオ・ポンティに師事。第二次世界大戦後、ブラジルに渡った彼女は、ブラジルの自然素材と生産プロセスを活用することに重きを置き、サンパウロの〈SESCポンペイア〉をはじめ数々の建築を設計する。そこには、“ブラジルで生活する人々が自国の魅力を再発見し、主体性を持って生きていって欲しい”という思いが込められていた。
1914年にイタリアで生まれたリナは、ローマ大学建築学科を卒業後、ジオ・ポンティに師事。第二次世界大戦後、ブラジルに渡った彼女は、ブラジルの自然素材と生産プロセスを活用することに重きを置き、サンパウロの〈SESCポンペイア〉をはじめ数々の建築を設計する。そこには、“ブラジルで生活する人々が自国の魅力を再発見し、主体性を持って生きていって欲しい”という思いが込められていた。
今回展示される、《Girafa Chair》《SESC Pompeia Stool》などの家具も同様に、ブラジル産の木材が使用されている。1970代以降の急激な工業化に伴い、土着の文化、工芸、素材などが失われつつあることを強く危惧していたリナは、自身の家具をもってブラジル文化の素晴らしさと、継承することの大切を伝えてきた。その意思は、現在リナの家具の製造も手掛ける、〈バラウナ工房〉へと引き継がれている。
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