DESIGN
富山に風土とアートを愛でる宿〈楽土庵〉が誕生。
September 28, 2022 | Design, Art, Food, Travel | casabrutus.com | photo_Nik van der Giesen text_Yuka Uchida editor_Keiko Kusano
富山県西部に広がる砺波平野。国の重要「里地里山」にも選ばれているこの土地に、自然と歴史を感じながら、食や民藝、現代アートも楽しめる宿〈楽土庵〉が完成した。体験できるのは、この地に根付く「土徳」の精神。深く静かな、学びの時間が過ごせる空間だ。
一面に広がる水田風景の中に、ぽつりぽつりと点在する民家。日本の多くの集落は家々が密集して建つ「集村」であるのに対し、富山の砺波(となみ)平野は広大な耕地の中に家々が散らばる「散居村」だ。日本三大散居村のひとつに数えられ、中でも砺波平野は規模が大きいことで知られている。
2022年10月にオープンする〈楽土庵〉は、この美しい風景と土地の文化を伝える宿だ。三方を水田に囲まれた「アズマダチ」と呼ばれる、富山の伝統的な民家を再生。客室は3室あり、土、木、和紙、絹といった自然素材を用いながら、モダンな改修がなされている。
2022年10月にオープンする〈楽土庵〉は、この美しい風景と土地の文化を伝える宿だ。三方を水田に囲まれた「アズマダチ」と呼ばれる、富山の伝統的な民家を再生。客室は3室あり、土、木、和紙、絹といった自然素材を用いながら、モダンな改修がなされている。
●コンセプトはこの土地に根付く“土徳”を体感すること
客室やロビーに配されているのは、時代も国も異なる家具やアートだ。ピエール・ジャンヌレやハンス J.ウェグナーの家具、飛騨の調箪笥、芹沢銈介や濱田庄司らの民藝の品から、内藤礼の現代アートまで、多様な美が調和している。
Loading...
Loading...