
DESIGN
期間限定のショッピングバッグ登場! 八木幣二郎による3DCGソフトを使ったインスタレーション 。
September 7, 2022 | Design, Architecture, Art, Fashion | PR | text_Yoshinao Yamada
訪れるゲストにインディペンデントなアイデアとビジョンを提示するコンセプトストア〈T-HOUSE New Balance〉。今回紹介するのは、実験的なアプローチで知られるグラフィックデザイナー、八木幣二郎の作品だ。
3DCGソフトウェアの機能から名をとったインスタレーション。
八木幣二郎は3DCGのオブジェクトを用いたグラフィックを制作するとともに、そこで生まれたイメージの印刷工程を重んじるデザイナー。グラフィックデザインやタイポグラフィは時代とともに、金属活字、写真植字、DTP、ドローイングソフトなどの技術発展とともに表現を変えてきた。現在それは、表現するメディアそのものが変化するなかで、二次元の平面表現から三次元の立体表現へと表現の幅を広げる過渡期にある。八木は自身が使用する3DCGソフトウェア〈ZBrush(ズィーブラシ)〉に搭載される機能《Dynamesh(ダイナメッシュ)》に注目し、その名を引用したインスタレーションを行っている。
デジタル彫刻ともいうべき機能を特徴とする〈ZBrush〉は粘土をこねるような感覚で、形状、テクスチャ、色を、デジタルデータにすぐさま反映することができる。必要に応じて3Dモデル構造の構築を行い、均一に3Dモデルの解像度を操作することができる《ダイナメッシュ》は、デジタルにおいて無限に生成される粘土と考えるとわかりやすい。
デジタル彫刻ともいうべき機能を特徴とする〈ZBrush〉は粘土をこねるような感覚で、形状、テクスチャ、色を、デジタルデータにすぐさま反映することができる。必要に応じて3Dモデル構造の構築を行い、均一に3Dモデルの解像度を操作することができる《ダイナメッシュ》は、デジタルにおいて無限に生成される粘土と考えるとわかりやすい。
ポスターから成型したショッピングバッグを配布。
八木はソフトウェアで制作したオリジナルデータを基に、自ら印刷に立ち会って印刷機のインキを操作。自ら色分解を行うことでフィジカルな印刷工程にもダイナメッシュの効果を作用させ、作品を完成させた。デジタルとフィジカル両面の加工過程、そしてそれを経て一点一点に表情が異なるポスターそのものを展示する。さらにこれらポスターから成型したショッピングバッグを制作し、期間中に〈T-HOUSE New Balance〉で商品を購入すると無料で配布される(先着順でなくなり次第終了となります)。
かつて浮世絵は陶磁器を輸出する際の梱包材に使われ、それに驚いたヨーロッパの人々によって評価が高まったという逸話をもつ。八木のインスタレーションもまた、ショッピングバッグ=告知媒体となることで新たな解像度の拡張を試みる。
かつて浮世絵は陶磁器を輸出する際の梱包材に使われ、それに驚いたヨーロッパの人々によって評価が高まったという逸話をもつ。八木のインスタレーションもまた、ショッピングバッグ=告知媒体となることで新たな解像度の拡張を試みる。
T-HOUSE New Balance
東京都中央区日本橋浜町3-9-2。TEL 03 6231 1991。11時〜14時、15時〜19時(月・火曜)11時〜19時(金〜日曜)。水・木曜休。『T-HOUSE New Balance art installation“Dynamesh” by Heijiro Yagi』は9月27日まで。展示は福岡博多のセレクトショップ〈Dice & Dice〉 のショップインショップ〈TDSNBXDXD〉でも、9月7日から9月26日まで同時開催している。最新の商品情報や展示企画などは随時〈T-HOUSE New Balance〉のインスタグラム(@newbalance_t_house)にて配信されます。
