グラフィックデザイナー、小林一毅が考えるおもちゃの可能性。
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中目黒の古書店〈デッサン〉2階のギャラリーで開催中の展示風景より。作品は購入も可能。

〈熊の積木〉。165,000円(受注生産)。制作:現代工房。
小林が最初に取り組んだという積み木。キリンや牛をパーツに分けてパズルのように組み立てるアントニオ・ヴィタリの作品から着想を得たという。
小林が最初に取り組んだという積み木。キリンや牛をパーツに分けてパズルのように組み立てるアントニオ・ヴィタリの作品から着想を得たという。

色彩の魅力を最大限に活かすためにパーツの造形はミニマルに。一般に流通している玩具の色彩は塗料の色を混ぜずに使用することが多いが、隣りあう色や全体像としての明度と彩度のバランスを考え、独自に調色した。

《漆のチェス》。1,320,000円(受注生産)。制作:ろくろ舎、現代工房 福井県鯖江で活動する〈ろくろ舎と3年以上かけて制作を進めてきたという漆塗りのチェス。

「〈ネフ〉がバウハウス仕様のチェスを制作しているのをはじめ、チェスは囲碁や将棋に比べて形の自由度が高いと思ったのも制作のきっかけです。キングやクイーン、ルークなどを自分なりに抽象化して表現しました。意外と難しかったのは、チェス盤。漆の質感を際立たせるために、硬質な素材を使用したかったのですが、〈現代工房〉の職人の方が高い制度で仕上げてくれました。」

〈16 ANIMALI〉。16体セット990,000円、1体66,000円(受注生産)。制作:Atelier fu エンツォ・マーリの同名作品をヒントにデザイン。正方形のシルエットに綺麗におさまるよう、様々な動物をデフォルメした積み木がセットになっている。

「制作を担当してくれた〈現代工房〉の仕事は、木工職人もおどろく精度の高さでした。この作品にかぎらず、立体物をデザインする仕事は、協業してくれる職人探しがとても大切です」
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