DESIGN
驚きのデフォルメとデザイン! 日本のネオ郷土玩具【猫と鳥】編
『カーサ ブルータス』2022年1月号より
February 4, 2022 | Design, Art, Culture, Travel | FOLK TOYS | photo_Keisuke Fukamizu text_Masae Wako
部屋にあるだけで和む、縁起のいいダルマや愛嬌たっぷりの招き猫。現代作家によるユニークな“ネオ郷土玩具”も続々登場しています。そんな郷土玩具の新しい魅力を〈山響屋〉の瀬川信太郎さんに聞きました。ここでは【猫と鳥】編をお届けします!
■《招き猫》多摩張子/東京(左)<br>■《招き猫》長浜人形/島根(中)<br>■《招き猫と達磨》江戸小物玩具/埼玉(右)
東京の多摩地区はかつて養蚕が栄えた土地。蚕の天敵のねずみを退治する猫を守り神として飾ったそう。「招き猫って右手上げが”金運を招く”形で、左手上げは”人を招く”。両手上げは珍しいですね。人間の欲が垣間見えて微笑ましい」(瀬川さん)。(左)
「リアルに猫らしい表情とマンガっぽい招き猫ポーズ。このバランスにぐっときます。絵付けには博多人形の技法も影響しているとか」(瀬川さん)。神楽が有名な長浜で江戸中期に陶器職人が作り始めた土人形。石膏型に地元の粘土を入れて焼く。(中)
桐のおがくずとしょうぶ糊を混ぜた材料を型に詰めて成形する技法 “練物” で作られる。「招き猫とダルマのダブル縁起物スタイル。どちらの顔もキャラクターが立っていて、愛すべきゆるさです。小さくて飾りやすいのも魅力」(瀬川さん)。(右)
「リアルに猫らしい表情とマンガっぽい招き猫ポーズ。このバランスにぐっときます。絵付けには博多人形の技法も影響しているとか」(瀬川さん)。神楽が有名な長浜で江戸中期に陶器職人が作り始めた土人形。石膏型に地元の粘土を入れて焼く。(中)
桐のおがくずとしょうぶ糊を混ぜた材料を型に詰めて成形する技法 “練物” で作られる。「招き猫とダルマのダブル縁起物スタイル。どちらの顔もキャラクターが立っていて、愛すべきゆるさです。小さくて飾りやすいのも魅力」(瀬川さん)。(右)
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