DESIGN
織物の産地にて、テキスタイルで遊ぶ氷室友里の展覧会へ。
September 23, 2021 | Design | casabrutus.com | text_Rie Nishikawa editor_Keiko Kusano
10月1日より、山梨県富士吉田市でテキスタイルデザイナー氷室友里の作品展が開催。「Park」をテーマに初公開の新作インスタレーションなど、大人も子供も楽しめる作品の数々を展示するテキスタイルの公園が現れる。
ハサミを入れることで自在にデザインできるテキスタイルをはじめ、表裏の組み合わせで柄を遊べるものなど、驚きや発見があるのが氷室友里の作品だ。
「作品を鑑賞するというより、体験して楽しんでほしいと思っています。様々な楽しみ方で布の面白さを体験してもらえる展示を予定しています。おばけの布のような布を投げる遊びや、廃材を使ってお絵描きをするワークショップもあるので、お子さん連れのご家族にもおすすめです」(氷室友里)
「作品を鑑賞するというより、体験して楽しんでほしいと思っています。様々な楽しみ方で布の面白さを体験してもらえる展示を予定しています。おばけの布のような布を投げる遊びや、廃材を使ってお絵描きをするワークショップもあるので、お子さん連れのご家族にもおすすめです」(氷室友里)
織物の産地、富士吉田のギャラリースペース〈FUJIHIMURO〉は大きな氷倉庫、つまり氷室を改装した空間が会場となる。各部屋には「みずうみの広場」や「花の庭」などのタイトルが付けられているが、公園というテーマとともに、氷室が子供の頃にたくさんの時間を過ごした公園での思い出がネーミングや構成の元となっている。
新作のテキスタイル〈MIZUUMI〉は「ほぐし織」という技術を使ったもの。
「糸にプリントした後に織って一枚の布に仕上げるほぐし織を、大部分を糸のままに残して仕上げています。糸にプリントされた柄は見る角度によってくっきり見えたり崩れて形がわからなくなったりとさまざまな表情を見せてくれる面白さがあり、水の中の生き物を覗き見る時の感覚と似ているんです」
50枚近い生地を吊り、それぞれ自然と回転することで湖の生き物が見え隠れするような不思議な空間になるという。テキスタイルの湖や花に囲まれた公園で、新たな感覚に出会えそうだ。
新作のテキスタイル〈MIZUUMI〉は「ほぐし織」という技術を使ったもの。
「糸にプリントした後に織って一枚の布に仕上げるほぐし織を、大部分を糸のままに残して仕上げています。糸にプリントされた柄は見る角度によってくっきり見えたり崩れて形がわからなくなったりとさまざまな表情を見せてくれる面白さがあり、水の中の生き物を覗き見る時の感覚と似ているんです」
50枚近い生地を吊り、それぞれ自然と回転することで湖の生き物が見え隠れするような不思議な空間になるという。テキスタイルの湖や花に囲まれた公園で、新たな感覚に出会えそうだ。
『氷室友里のテキスタイル展 Park in Fujiyoshida』
〈FUJIHIMURO〉山梨県富士吉田市富士見1-1-5。 TEL 0555 73 9438。2021年10月1日〜11月28日。11時〜17時。火・水・木曜休(祝日の場合は営業)。入場無料。