DESIGN
“都心型”イケアは何が違う? マニア絶賛の〈IKEA原宿〉詳細レポート。
July 13, 2020 | Design, Culture, Food | casabrutus.com | photo_Kenya Abe text_Housekeeper
駅舎を新しくし生まれ変わった原宿駅前に〈IKEA原宿〉がオープンした。国内では初となる”都心型”イケアの魅力を、イケアマニアで有名な造形作家・森井ユカさんの案内で解説します。
郊外まで車を走らせ、広大な店舗を歩き回り、最後に購入した商品を車で持ち帰る。6月8日に誕生した〈IKEA 原宿〉は、イケアではおなじみのこのスタイルが根幹から覆される初めての”都心型”店舗だ。広さは2,500m2と、郊外の店舗の約1/10。
では都心型店舗は郊外型とどう違い、どこに注目すべきなのか? 日本上陸前からイケアに注目し、世界中のイケアを巡り、今やイケアマニアとして名高い造形作家の森井ユカさんにポイントを聞いた。
では都心型店舗は郊外型とどう違い、どこに注目すべきなのか? 日本上陸前からイケアに注目し、世界中のイケアを巡り、今やイケアマニアとして名高い造形作家の森井ユカさんにポイントを聞いた。
「パッと買いたいものをよくぞこれだけ集めてくれた! という気持ちです。イケアに大きい家具を買いに行く人もいるけれど、食器やキッチン道具、リネンなど細々としたものだけを買いたい人も実は多いと思っていて。ここはそんな人たちの願いが十二分に叶う場所ですね」
森井さんが激推しするのは、1階エントランスから入ってすぐの「スウェーデンコンビニ」ゾーン。「日本のコンビニのように手軽にクイックに買える商品を集めた」というその品揃えは、カラフルな紙ナプキンや大人気のフリーザーバッグ、スマホ用のケーブルやお菓子などささっと買えたらうれしいものばかり。また、シナモンロールをはじめ焼きたてのパンやドリンクも購入できる。
森井さんが激推しするのは、1階エントランスから入ってすぐの「スウェーデンコンビニ」ゾーン。「日本のコンビニのように手軽にクイックに買える商品を集めた」というその品揃えは、カラフルな紙ナプキンや大人気のフリーザーバッグ、スマホ用のケーブルやお菓子などささっと買えたらうれしいものばかり。また、シナモンロールをはじめ焼きたてのパンやドリンクも購入できる。
さらに1階を進んでいくと、都市部の暮らしのニーズを反映したという「眠る」「整える」「くつろぐ」「料理する」のゾーンが現れる。
「眠る」エリアでは質のいい睡眠に導くベッド周りのリネンやタオルケットなどを販売。「整える」エリアでは家での細々とした収納をすっきりさせるアイテムや、散らかりがちなものを簡単に整理する方法を提案している。ハンガーや洗濯グッズなどの消耗品がスピーディーに購入できるのも嬉しい。
森井さんは〈IKEA 原宿〉の”都心型”らしいレイアウトも高く評価する。
「限られたスペースの中、いかに美しく商品を展示し、ゲストに効率的に回ってもらえるかということを考え抜いたレイアウトです。例えば値札などの垂れ幕。イケアでは赤や黄色の垂れ幕があらゆるところに下がっていて、お買い得な金額を提示していますよね。客はその目印をめがけて進んでいく。でも〈IKEA 原宿〉にはそれがありません。スペースが広くないこの店で同じことをやると、奥の品物が見えなくなってしまいます。その代わり、価格表はバインダーを使用して空間全体がすっきりと整えられている。こちらもデザイン的には注目したいところです」
「限られたスペースの中、いかに美しく商品を展示し、ゲストに効率的に回ってもらえるかということを考え抜いたレイアウトです。例えば値札などの垂れ幕。イケアでは赤や黄色の垂れ幕があらゆるところに下がっていて、お買い得な金額を提示していますよね。客はその目印をめがけて進んでいく。でも〈IKEA 原宿〉にはそれがありません。スペースが広くないこの店で同じことをやると、奥の品物が見えなくなってしまいます。その代わり、価格表はバインダーを使用して空間全体がすっきりと整えられている。こちらもデザイン的には注目したいところです」
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