あの人のうつわとレシピ|山本千織|漆の二段重と白魚と花山葵のごはん。
『カーサ ブルータス』2020年5月号より本誌
| Design, Food | MY FAVORITE | photo_Satoshi Nagare text_Chizuru Atsuta editor_Tami Okano
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〈輪島キリモト〉拭漆弁当箱 ホオの木に拭漆技法を施した弁当箱は、使い込むことでより味わいが増していく。うるいの生姜和え、エビのしんじょう、蕗の薹のブルーチーズ味噌を挟んだ牛ヒレフライ、キンキの焼き物、トコブシの黒米おこわ和えなどのおかずを1段に。見た目以上にしっかり入る。縦14×横8〜9×高さ8.5cm。

〈輪島キリモト〉の瓢箪形の弁当箱。

ほぼ毎日100人前後の弁当やケータリングを手がける山本さん。

盛り付けの彩りに野菜の葉や花を使う。

都会にありながら季節を感じられるアトリエの庭。

右/〈輪島キリモト〉の弁当箱。輪島の漆器に多く使われてきた石川能登の木材であるアスナロを素材に使用したもの。中でも長方形タイプは「おかずを縦に順番に入れていくだけできれいに見える」という優れもの。L21×W8.5×H4.5cm。左下/本来弁当箱ではないものを使うのもチオベン流。雑貨店で見つけた鉄製の箱。L16×W11.5×H4.4cm。左上/パンやサンドイッチのお弁当はカゴタイプを使うことが多い。写真は〈ババグーリ〉の蓋付きのカゴ。L13×W12×H6.5cm。