DESIGN
100年前へタイムトリップ! ヴィトラで、時代を作ったインテリア空間を体験する。
March 1, 2020 | Design | casabrutus.com | text_Yumiko Urae
それぞれの時代によって変化してきた、私たちの住む部屋。100年に渡る空間の移り変わりを、20のエポックな部屋で表現する展覧会がドイツの〈ヴィトラ・デザインミュージアム〉にて開催中。
日常生活でインテリア・デザインへの意識は年々高まっているが、それぞれの時代で室内空間はどのような変化をしてきたのか。この展示では、100年前から現代に至るまでの歴史において、時代を彩ってきた20のエポックな部屋を、社会や政治、アーバニズム、そしてテクノロジーの進化による影響も絡めながら、写真や実際の家具で展示する。
今から100年前の1920年代に「オープン・スペース」という概念が生まれた。1929年に建てられたヨセフ・フランクによる個人邸ベア邸はリビングから2階が吹き抜けとなっており、当時の最先端のスタイルだ。
第二次世界大戦後は高度成長により、モダンなアイデアや技術が実践的にどんどんと取り入れられ、ライフスタイルもアートに近い斬新な色使いが広がった。フォーマルからより個人の居心地の良さを考えた空間が考えられ始めたのもこの頃から。イタリアの〈メンフィス〉やイギリスのスミッソン夫婦のような実験的な試みも生まれた。また、デンマーク人建築家フィン・ユールのオードロップゴーの自宅にあるようなミッドセンチュリーの家具やスタイルは、現在でも根強い人気を誇っている。
70年代に入るとロフト・スタイルも人気となり、近年では都市部での生活は住居と仕事のスペースの境界線がなくなりつつある。また、イケアが登場し、手頃な値段でスタイリッシュな家具が学生でも手に入るようになった。
先人たちが築いてきた魅力的な居住空間を学び、これから私たちはどのような空間を作っていくのか。現代の住まいのあり方にまで思いを馳せてみたい。
今から100年前の1920年代に「オープン・スペース」という概念が生まれた。1929年に建てられたヨセフ・フランクによる個人邸ベア邸はリビングから2階が吹き抜けとなっており、当時の最先端のスタイルだ。
第二次世界大戦後は高度成長により、モダンなアイデアや技術が実践的にどんどんと取り入れられ、ライフスタイルもアートに近い斬新な色使いが広がった。フォーマルからより個人の居心地の良さを考えた空間が考えられ始めたのもこの頃から。イタリアの〈メンフィス〉やイギリスのスミッソン夫婦のような実験的な試みも生まれた。また、デンマーク人建築家フィン・ユールのオードロップゴーの自宅にあるようなミッドセンチュリーの家具やスタイルは、現在でも根強い人気を誇っている。
70年代に入るとロフト・スタイルも人気となり、近年では都市部での生活は住居と仕事のスペースの境界線がなくなりつつある。また、イケアが登場し、手頃な値段でスタイリッシュな家具が学生でも手に入るようになった。
先人たちが築いてきた魅力的な居住空間を学び、これから私たちはどのような空間を作っていくのか。現代の住まいのあり方にまで思いを馳せてみたい。
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