DESIGN
ルーヴルのアートから生まれた香りって?
『カーサ ブルータス』2019年10月号より
September 19, 2019 | Design, Travel | a wall newspaper | photo_courtesy of Officine Universelle Buly text_Chiyo Sagae
名作をモチーフに調香師がパフュームを製作。どんな香りなのか、活字で(ごめん)お届け!
アートを題材に香りを作る! ありそうでなかったルーヴル美術館からの提案を受けたのはパリのコスメブランド〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉のオーナーでアーティスティックディレクターのラムダン・トゥアミとヴィクトワール・ドゥ・タイヤック。古き良きものとモダンを合わせたフレグランスはもとより、そのハイセンスなデザインや空間作りなど企画力を買われての依頼だった。二人はフランスを代表する一流の調香師8人をルーヴル美術館に招聘。彼らはルーヴルが所蔵する8作品を自由に解釈し、インスパイアされるままに香りを生み出すという魅惑のオファーに熱狂的に取り組んだ。
古代ギリシャの勝利の女神の像《サモトラケのニケ》、《ミロのヴィーナス》、ミステリアスな女性美の象徴《グランド・オダリスク》など、8作品はそれぞれに深遠なストーリーを偲ばせる名作揃い。それらはどんな芳香を放つのか。香水から紙ソープまで彼らが作った独創的なプロダクトは、目下美術館地下のポップアップストアで発売中。実作品を鑑賞後にその香りを持ち帰って楽しむのもまた一興だ。
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー ルーヴル美術館店
美術館地階に作られたポップアップストア。19世紀のミュージアムショップを彷彿させる。商品は現在こことオンラインのみで購入可。〜2020年1月6日。