DESIGN
オラファー・エリアソン、イケアとの新コラボモデルを発表。
June 6, 2019 | Design, Art | casabrutus.com | text_Keiko Kusano
オラファー・エリアソンが、スウェーデンのエルムフルトで行われた『Democratic Design Days 2019』でイケアとの新たなコラボモデルを発表した。世界中の電力問題を解決する新たなソーラーライトだ。
デンマーク生まれ、アイスランド育ちのオラファー・エリアソンは、太陽の光や、霧、虹などの自然現象を思いがけない方法でインスタレーション作品へと昇華させるアーティストだ。
彼の活動は多岐にわたるが、中でもエンジニアのフレデリック・オッテセンと共同で展開するポータブルソーラーライト《リトル・サン》のプロジェクトは、地球温暖化への直接的な解決の糸口として、アート、デザインの業界を超えて、世界的に注目されている。
彼の活動は多岐にわたるが、中でもエンジニアのフレデリック・オッテセンと共同で展開するポータブルソーラーライト《リトル・サン》のプロジェクトは、地球温暖化への直接的な解決の糸口として、アート、デザインの業界を超えて、世界的に注目されている。
今回発表されたのは、イケアから2021年に発売される新たなソーラーライトのプロトタイプ《SAMMANLÄNKAD》だ。「SAMMANLÄNKAD」とは、スウェーデン語で「つながり」を表す言葉。《リトル・サン》プロジェクトとイケアのコラボレーションによって、持続可能で信頼できる入手可能な明かりとエネルギーを、電力のない地域に適正な価格で届けるという《リトル・サン》のコンセプトを新たなプロダクトに展開している。
オリジナルの《リトル・サン》の親しみやすい色とデザインに比べ、今回発表したプロトタイプは、エリアソンのアートピースに限りなく近い、洗練されたソリッドな印象だ。
《リトル・サン》プロジェクトとイケアは、窓に取り付けて使用できる手軽なソーラーライトなどの製品をアクティブなアウトドアライフなどに活用できるよう構想しており、第一弾のプロダクトは2021年の販売となる見込みだ。電力のない地域の人々はもとより、送電網に頼らない“オフグリッド”な生活を目指す世界中の人々を魅了する、画期的なプロダクトとなるに違いない。
イケアが制作した《SAMMANLÄNKAD》についてのイメージビデオ。
《SAMMANLÄNKAD》
2021年に製品化を予定。