CULTURE
呪術廻戦、まどマギ、スーパーマリオブラザーズ……あの名作アニメ&ゲーム、実は建築がすごいんです!
『カーサ ブルータス』2024年8月号より
July 28, 2024 | Culture, Architecture | a wall newspaper | text_Housekeeper illustration_Naoya Yoshikawa
建築をサブカルチャーで学べる異色の入門書『アニメオタクの一級建築士が建築の面白さを徹底解剖する本。』が彩図社から刊行。その楽しみ方を著者に聞きました。
●『呪術廻戦』|建築史に残る大論争が凝縮した建築。
「アニメは必ず3回観ます。1回目は普通に楽しむ。2回目は隠れた伏線をチェック。3回目は背景の建築だけを観るんです」という一級建築士の千葉光さん。アニメ好きが高じて、サブカル建築を本格的かつわかりやすく学べる解説本を上梓した。読者が行ける公共建築とつながるものを、同じく建築家の吉川尚哉さんによるイラストで図解。詳細は一読いただきたいが、実は載せきれなかった建築も多数あるという。
●『魔法少女まどか☆マギカ』|まどか邸は近代建築のお手本です。
「『葬送のフリーレン』もすごいんです。全体的に西洋の農村っぽいのですが、場所によって気候や文化が微妙に異なっているのが細かく建物に現れています。ゲームではFF7のミッドガルも。円形の建物の中心に監視員がいて周囲に空間が広がる、パノプティコンと同じ構成の都市です」(千葉)
「映画『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』も。高層ツインタワービルによって富士山の景観を邪魔された画家が犯罪を犯す、という話で、富士山とビル、画家が一つの軸線上に重なっている。丹下健三がピースセンターで掲げた配置計画と通じます」(吉川)
「映画『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』も。高層ツインタワービルによって富士山の景観を邪魔された画家が犯罪を犯す、という話で、富士山とビル、画家が一つの軸線上に重なっている。丹下健三がピースセンターで掲げた配置計画と通じます」(吉川)
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