CULTURE
英国発の写真雑誌が盛り上がってます!
| Culture, Art | a wall newspaper | photo_Keiko Nakajima text_Mikado Koyanagi editor_Yuka Uchida
最近気になる写真雑誌はどれも英国発。共通しているのは“プライベート感”です。
True
2015年夏、写真家ブレンダン・フリーマンが創刊した。デザインはアセンブリー。最新号のVol.2は在りし日のコリーヌ・デイのポートレートが表紙。2,100円。
最近、洋雑誌の世界で気になるのは、英国から『True』や『Noon』など、新しい感覚の写真誌が続々と登場していることだ。こうしたシーンをリードするロンドンのディストリビューター〈アンテーヌ・ブックス〉も、これらの雑誌を強くプッシュしている。中でも注目は右の2誌。『True』はアート紙を使用した、いかにも写真雑誌という作り。一方、『Sixteen』はかなり大判で、ざらっとした紙を使ったポートフォリオになっていることなど、見た目や質感は異なるが、どちらもインディペンデントで、無名ながら期待の新人の作品を中心に構成している。また、どちらの雑誌も強く打ち出しているのは「プライベート感」。それを象徴するのが『True』2号目の表紙を飾る、先ごろ亡くなったコリーヌ・デイを、映像作家でもある夫のマーク・サジーが撮った写真だろう。夫だからこそ撮れたコリーヌのインティミットな雰囲気のポートレートが、このシーンの静かな熱気を優しく物語っているかのようだ。
Sixteen
今夏創刊。チャドウィック・タイラーが撮ったモデル、アリ・マイケルが表紙。1,900円。いずれもスタンダードブックストア心斎橋店で販売だが完売。次号を待て!
