CULTURE
伊藤ゴローとブラジルの音楽家たち。
| Culture | a wall newspaper | photo: Ayumi Yamamoto text: Katsumi Watanabe
地球の反対側にあるんだけど、耳にすればいつでも心を和ませてくれるブラジルの音楽。現地でのレコーディング風景をゴローさんに聞いた。
Q 最初にブラジルへ行ったのは?
2007年にジョアン・ジルベルトのコンサートがあると聞いて、リオデジャネイロへ。現地で知人から、マリオ・アジネーという小野リサさんとも共演しているギタリスト兼コンポーザーを紹介してもらったんです。音楽家としての側面や、好みの作品に共通点が多かったので、仲良くなりました。チケットが取れず、ジョアンの公演は見られませんでしたが、マリオが「時間があるなら、弾くといいよ」と、YAMAHAのギターを貸してくれて。それがいい体験になり、翌年naomi & goro『Bossa Nova Songbook 1』で、再度リオへ行くことにしました。
Q 旅行好きでは?
ないんですよ、実は(笑)。観光地なんか、まず行きません。
Q 25時間もかかるのに、よく行きましたね。ソロ作品『GLASHAUS』(2012年)もリオ録音ですね?
08年に行ったときから、また行きたいと思っていました。ブラジル音楽といえば、日本だとボサノヴァの印象が強い。僕も大好きだけど、現地のミュージシャンたちはジャンルをあまり気にしない。クラシックやジャズの演奏をしている人が、ポップスのセッションに参加したりもする。音楽を広義に捉えていて、僕の音楽も隔たりなく受け入れてくれるので、演奏しやすかった。話も譜面が理解できれば容易なので、その点で音楽家という職業は楽でいい。(笑)
Q 作業自体はどうでした?
日本と違い、朝9時にスタジオに集合。お昼は近所にあるポルキロという、一皿にいろいろなおかずをのせ、目方で料金が決まるお店があるんだけど、そこでランチ。15時ごろになると、みんな夜に向けてソワソワし始めて、17時に終了。日本では考えられないような健康的なスケジュールでしたね。
Q ゴローさんも出かけました?
〈トラックス〉というレコード屋のあるガーヴェアという街には、学校や楽器屋さんがあって、大学生で賑わっていたので印象深い。
Q ギターなど買いました?
高級なものはないけど、いい音色の楽器は多い。録音の際、日本から持っていったギターが湿度のせいか馴染まずにいい音が出なかった。そこで「これを使ったらいいよ」と、現地のミュージシャンから差し出されたのが、またYAMAHAのギターで(笑)。なにか縁を感じましたね。
2007年にジョアン・ジルベルトのコンサートがあると聞いて、リオデジャネイロへ。現地で知人から、マリオ・アジネーという小野リサさんとも共演しているギタリスト兼コンポーザーを紹介してもらったんです。音楽家としての側面や、好みの作品に共通点が多かったので、仲良くなりました。チケットが取れず、ジョアンの公演は見られませんでしたが、マリオが「時間があるなら、弾くといいよ」と、YAMAHAのギターを貸してくれて。それがいい体験になり、翌年naomi & goro『Bossa Nova Songbook 1』で、再度リオへ行くことにしました。
Q 旅行好きでは?
ないんですよ、実は(笑)。観光地なんか、まず行きません。
Q 25時間もかかるのに、よく行きましたね。ソロ作品『GLASHAUS』(2012年)もリオ録音ですね?
08年に行ったときから、また行きたいと思っていました。ブラジル音楽といえば、日本だとボサノヴァの印象が強い。僕も大好きだけど、現地のミュージシャンたちはジャンルをあまり気にしない。クラシックやジャズの演奏をしている人が、ポップスのセッションに参加したりもする。音楽を広義に捉えていて、僕の音楽も隔たりなく受け入れてくれるので、演奏しやすかった。話も譜面が理解できれば容易なので、その点で音楽家という職業は楽でいい。(笑)
Q 作業自体はどうでした?
日本と違い、朝9時にスタジオに集合。お昼は近所にあるポルキロという、一皿にいろいろなおかずをのせ、目方で料金が決まるお店があるんだけど、そこでランチ。15時ごろになると、みんな夜に向けてソワソワし始めて、17時に終了。日本では考えられないような健康的なスケジュールでしたね。
Q ゴローさんも出かけました?
〈トラックス〉というレコード屋のあるガーヴェアという街には、学校や楽器屋さんがあって、大学生で賑わっていたので印象深い。
Q ギターなど買いました?
高級なものはないけど、いい音色の楽器は多い。録音の際、日本から持っていったギターが湿度のせいか馴染まずにいい音が出なかった。そこで「これを使ったらいいよ」と、現地のミュージシャンから差し出されたのが、またYAMAHAのギターで(笑)。なにか縁を感じましたね。
いとうごろー
作曲家、ボサノヴァギタリスト。近作は3枚目のソロ作『POSTLUDIUM』をはじめ、原田知世『noon moon』のプロデュースと楽曲提供、『GETZ/GILBERTO +50』のプロデュースなど。札幌国際芸術祭特別連携事業ソロコンサートをジャケス・モレレンバウム、パウラ・モレレンバウムと8月3日ブルーノート東京で予定。
