CULTURE
小林マナ&鹿児島睦が見つめた、老犬との暮らし。
| Culture | casabrutus.com | text_Yuka Uchida
Casa BRUTUSでもお馴染みのインテリアデザイナーの小林マナさんは、7年前から保護犬を預る活動を続けています。2012年、被災犬としてやってきたのが老犬・タケ。そのタケとの暮らしを振り返る展覧会が開催されます。
老犬と過ごした、かけがえのない日々。
小林マナさんが被災動物の受け入れボランティアを始めたのは2012年のこと。初めて預かったのが、福島からやってきたおそらく14歳のタケだった。
大きな体とつぶらな瞳。ふさふさの白い毛をもつ雑種の男の子だったタケは、小林さんの家に来て、わずか7ヶ月で急に体調を崩し、旅立ってしまう。しかし、その短い間にタケから受け取ったものの多さたるや。その後も小林さんは飼い主を失った犬の受け入れを続け、今までに7頭の老犬と暮らしを共にしてきた。
今回の展示で発表されるのは、小林さんがタケとの暮らしを物語にした文と、そこからインスピレーションを広げて、鹿児島睦さんが描き下ろした挿絵。物語の中で小林さんは、老犬タケのゆっくりとした生活に驚きつつも、だんだんとその心地よさに気づいていく。
会場ではこの物語を冊子にして販売するほか、親しい動物好きのクリエイターらによる物販も行われる。イイホシユミコによるペット用にも使えそうなボウル皿や〈GUR〉のマット、なかしましほや桑原奈津子といった人気作家のお菓子も並び、売り上げの一部は動物愛護団体へ寄付される。
老いてなお、愛らしさを増す老犬との暮らしを通じて、命を預かること、命あるものと一緒に暮らすことを今一度、見つめなおすことのできる展覧会だ。
小林マナさんが被災動物の受け入れボランティアを始めたのは2012年のこと。初めて預かったのが、福島からやってきたおそらく14歳のタケだった。
大きな体とつぶらな瞳。ふさふさの白い毛をもつ雑種の男の子だったタケは、小林さんの家に来て、わずか7ヶ月で急に体調を崩し、旅立ってしまう。しかし、その短い間にタケから受け取ったものの多さたるや。その後も小林さんは飼い主を失った犬の受け入れを続け、今までに7頭の老犬と暮らしを共にしてきた。
今回の展示で発表されるのは、小林さんがタケとの暮らしを物語にした文と、そこからインスピレーションを広げて、鹿児島睦さんが描き下ろした挿絵。物語の中で小林さんは、老犬タケのゆっくりとした生活に驚きつつも、だんだんとその心地よさに気づいていく。
会場ではこの物語を冊子にして販売するほか、親しい動物好きのクリエイターらによる物販も行われる。イイホシユミコによるペット用にも使えそうなボウル皿や〈GUR〉のマット、なかしましほや桑原奈津子といった人気作家のお菓子も並び、売り上げの一部は動物愛護団体へ寄付される。
老いてなお、愛らしさを増す老犬との暮らしを通じて、命を預かること、命あるものと一緒に暮らすことを今一度、見つめなおすことのできる展覧会だ。
『SLOW 老犬と暮らして』展
2019年9月21日〜28日。インテリアデザイナーの小林マナが、被災犬である老犬・タケと暮らした日々から受け取ったことをシェアする展覧会。小林が文を、鹿児島睦が挿絵を描いた小冊子を販売する。他に、イイホシユミコやなかしましほ、桑原奈津子らによる物販。保護犬と暮らす平澤まりこら友人たちが撮影したミニ写真展も開催する。
〈ギャラリー fève〉
武蔵野市吉祥寺本町2-28-2 2F TEL 0422 23 2592。12時〜19時(最終日は〜17時30分)。期間中9月25日は休み。
