ミラクルな「奇想の系譜」の系譜|鈴木芳雄「本と展覧会」
March 19, 2019 | Art | casabrutus.com | photo_Keiko Nakajima text_Yoshio Suzuki editor_Keiko Kusano
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曽我蕭白《群仙図屏風》紙本著色、六曲一双、文化庁蔵、重要文化財。本展に出ている作品の中でも、最も驚かされるもののひとつ。あまりにも過激で、独特すぎて、描かれた当時は飾られずそのまま仕舞われてしまったのではないかと思われるほど状態がいい。絵具の色もほとんど褪せていないように見える。
「奇想の系譜・江戸のアヴァンギャルド」が連載された『美術手帖』1968年7月号〜12月号(美術出版社)。
単行本収録時、岩佐又兵衛の章は「憂世と浮世」となるが、当初は「浮世又兵衛」「血染めのユーモア」だった。
『美術手帖』1968年10月号では「伊藤若冲 幻想の博物誌」。生き物を描き尽くそうとした若冲の絵は博物画的だと展開する。
『美術手帖』1968年12月号では「歌川国芳 幕末浮世絵七変化」。単行本収録時には「幕末飼い猫変化」と改められている。
伊藤若冲《紫陽花双鶏図》。絹本着色、一幅、139.4×85.1cm、米国・エツコ&ジョー・プライスコレクション 。
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