ART
わっ!と驚く緻密な工芸作品が、富山に集結。
November 29, 2018 | Art | casaburtus.com | text_Kaori Nakada
「超絶技巧」をキーワードとして、驚異の造形にスポットライトを当てた展覧会が〈富山県水墨美術館〉でスタート。明治時代の工芸作品と、その技術を継承した現代作家の作品が一堂に会します!
金属のボディに釉薬をかけて焼く七宝を始め、金工や牙彫、木彫、漆工、刺繍絵画など、主に国外への輸出用として作られた明治時代の工芸作品。近年海外に流出した作品が里帰りし、改めて明治時代の職人による緻密な技術に人々が注目するようになった。そんな作品の魅力を紹介する展覧会が現在〈富山県水墨美術館〉で開催中だ。
展示は国外に流出した工芸品を精力的に収集する〈清水三年坂美術館〉の所蔵品を中心に、明治時代に製作された七宝や金工、牙彫、木彫、陶磁など様々なジャンルの作品と、その工芸技術を受け継いだ現代作家15名の作品が展示されている。本物と見違えてしまうほど実物そっくりの象牙で作られた胡瓜や木による秋刀魚、今にも飛び立ちそうな鉄のカラスなど、卓越した職人技が詰まった作品がラインナップした。
明治時代に生まれた“超絶技巧”とは。そして、そのDNAがどのように引き継がれているのか。是非その目で確かめて欲しい。
驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ
〈富山県水墨美術館〉富山県富山市五福777 TEL 076 431 3719。〜12月24日。月曜休(12月24日は開館)。9時30分〜18時(入場は閉館30分前まで)。入場料1,200円。