まるでアール・ヌーヴォー!?《玳瑁螺鈿八角箱》|ニッポンのお宝、お蔵出し
| Art, Design, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
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《玳瑁螺鈿八角箱》の蓋表。

《玳瑁螺鈿八角箱》。植物や鳥の模様だけ取り出してみると洋風にも見える。アール・ヌーヴォーを遙か昔に先取りしていたかのよう。

《平螺鈿背八角鏡》(へいらでんはいのはっかくきょう)。さまざまに輝く素材を使って、それ自体が宝石箱のような美しさに。

《沈香木画箱》(じんこうもくがのはこ)。当時、日本になかった沈香や紫檀を使い、絵画・彫刻とさまざまな技巧を駆使して仕上げられている。

《沈香木画箱》の蓋表。

《錦紫綾紅臈纈絁間縫裳》(にしきむらさきあやべにろうけちあしぎぬのまぬいのも)。赤や紫、緑、黄色を取り合わせた配色はなかなかのセンス。伎楽(ぎがく)など、楽舞の装束だったという説も。

《繡線鞋》(ぬいのせんがい)その1。麻布と紙を貼り合わせたものを芯にした、軽量の履き物。インポートものは珍重されたに違いない。

《続々修正倉院古文書 第四十帙第一巻》(部分)。裏側は食糧米を管理する帳簿の一部として再利用されているので、裏の字が透けて見える。