ART
開放的に生まれ変わった〈ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ〉。
『カーサ ブルータス』2018年7月号より
| Art, Architecture, Design | window on the world | text_Megumi Yamashita
選ばれし芸術家と建築家が所属する団体であり、美術学校、美術館としても運営されてきた伝統ある〈ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ〉。その創立250年に合わせ、隣接する元ロンドン大学本部の建物を別館としてつなぐプロジェクトがようやく完成し、リニューアルオープンになった。
新設された渡り廊下ほか、これまで使われていなかった地下のスペースなどを開放し、本館と別館を自由に往来できるよう再編成されている。
「改築には建築的構造のほか組織構造の改革が必須だった」と難業を成し遂げたデーヴィッド・チッパーフィールド。
入場無料の常設展や建築ギャラリーも新設され、特別展覧会場も3つに。別館は朝8時から夜10時までオープンし、カフェやショップもあり。ロンドンの中心部ピカデリーの新カルチャー・ハブとして、エリアの雰囲気も変わりはじめた。
〈Royal Academy of Arts〉Burlington House, Piccadilly, London, W1J 0BD TEL (44)20 7300 8027。本館10時〜18時(金・土〜22時)、別館8時〜22時(日曜10時〜18時)。無休。特別展以外入場無料。
