ART
ダミアン・ハーストのアート作品が、貴族の私邸にて展示公開。
『カーサ ブルータス』2018年6月号より
| Art, Travel | window on the world | photo_Pete Huggins text_Megumi Yamashita
ロンドンから北東に約200kmのノーフォーク。1720年代に建てられた〈ハウトン・ホール〉は侯爵の私邸ながら、各種の展示などを屋敷の一部やガーデンで限定公開する。この春は、現代アーティスト、ダミアン・ハーストの展覧会を開催中だ。
展示のハイライトは、カラフルな丸が並ぶ初期の作品「スポットペインティング」を元に、新たに制作された46点の「カラースペース」。「初期作品では正確に描いた丸を規則的に並べたが、新作では手描きとわかる丸をランダムに並べた。丸はすべて色が異なり、顕微鏡でのぞいた細胞のイメージ」とハーストは表現している。
そのほか、ガーデンにはブロンズ像をカラフルに彩色した巨大な人体模型「テンプル」など、アイコン的な7点が点在。緑が眩しいこの時期、歴史ある屋敷と現代アートの絡み具合を楽しみたい。
〈Houghton Hall〉King’s Lynn, Norfolk PE31 6UE TEL (44)1485 528569。11時〜17時。水・木・土・日曜のみの開館。入場料18ポンド。
