ART
いつもの風景が変わって見える!? 鈴木康広の個展が開催中です。
August 25, 2017 | Art, Travel | casabrutus.com | photo_Keizo Kioku text_Housekeeper
日常の何気ない風景を、自らの視点で捉えて表現するアーティストの鈴木康広。新作10点を含む75点による個展が、箱根の〈彫刻の森美術館〉で開催中だ。
何気ない日常の気付きを、驚きや笑いを誘う作品に落とし込む鈴木康広。2016年にロンドン・デザインビエンナーレ2016の日本代表に選出されるなど、ますます脚光を浴びるアーティストの個展が〈彫刻の森美術館〉で開催中だ。
今回の個展では代表作、新作など合わせ、62点の作品が勢ぞろい。中でも注目は、「まばたき」をテーマにした作品群。「まばたき」は鈴木が作品制作を開始する上で、複眼的に世界を見るヒントとなった基本のモチーフだ。葉の形にカットされた紙が宙からひらひらと舞い降りる際にまばたきをしているように見える代表作「まばたきの葉」(2003)をはじめ、証明写真機の中に入り、眼を閉じた瞬間を撮影する「まばたき証明写真」(2011)、一分間に1回まばたきをする「まばたきの時計」(2003)など、「まばたき」をテーマにした作品を4つ展示している。
今回の個展では代表作、新作など合わせ、62点の作品が勢ぞろい。中でも注目は、「まばたき」をテーマにした作品群。「まばたき」は鈴木が作品制作を開始する上で、複眼的に世界を見るヒントとなった基本のモチーフだ。葉の形にカットされた紙が宙からひらひらと舞い降りる際にまばたきをしているように見える代表作「まばたきの葉」(2003)をはじめ、証明写真機の中に入り、眼を閉じた瞬間を撮影する「まばたき証明写真」(2011)、一分間に1回まばたきをする「まばたきの時計」(2003)など、「まばたき」をテーマにした作品を4つ展示している。
また、会場を活かしたユニークな展示方法も今回の見どころだ。会場となる〈彫刻の森美術館〉のギャラリーを「庭」に見立て、「空気と水」「重力」「反転」「瞬間」などのテーマごとに作品を展示。鈴木の目を通した作品世界に触れた後に会場を散策すれば、会場を一歩出たところに広がる美術館の屋外彫刻の見方も変わってくるかもしれない。