ART
草間彌生の個展が〈ナショナル・ギャラリー・シンガポール〉で開催中。
| Art, Travel | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa editor_Akio Mitomi
シンガポール最大にして、世界初の東南アジア美術に特化したモダンアート美術館〈ナショナル・ギャラリー・シンガポール〉で、草間彌生の展覧会『YAYOI KUSAMA: Life is the Heart of a Rainbow(草間彌生:人生は虹の心)』が開催中だ。
本展は東南アジアで初めて草間の作品を大規模に紹介するもので、70年の創作活動の中から未発表作品を含む120点超以上を展示している。
近年、草間彌生の展覧会は米国ワシントンD.C.と東京・新国立美術館の両都市で開催され、草間の創作の軌跡を新たな切り口で紹介し大きな反響を呼んだ。本展でも草間を象徴するモチーフがどのように発展してきたのかを発見し、それらの形式と概念が互いにどのように交錯しているかを辿ることができる。
近年、草間彌生の展覧会は米国ワシントンD.C.と東京・新国立美術館の両都市で開催され、草間の創作の軌跡を新たな切り口で紹介し大きな反響を呼んだ。本展でも草間を象徴するモチーフがどのように発展してきたのかを発見し、それらの形式と概念が互いにどのように交錯しているかを辿ることができる。
タイトルにもなっている絵画《Life is the Heart of a Rainbow》が初公開されているほか、《無限の網(Infinity Nets)》《無限の鏡の間(Infinity Mirror Rooms)、1500個ものミラーボールを敷きつめた《Narcissus Garden(ナルシスの庭)》など代表的な作品が展示されている。そのほか、《わが永遠の魂(My Eternal Soul)》シリーズからは初公開となる作品も! さらに、個人コレクターや公的機関が保有する希少性が高い作品や、同展のために特別に制作された鏡を使った覗き部屋《I WANT TO LOVE ON THE FESTIVAL NIGHT》も公開中だ。
会場のナショナル・ギャラリー・シンガポールは、旧最高裁判所と日本軍が降伏文書調印式を行ったシティホールの建物を改装し、統合するかたちで2015年に誕生した美術館。イギリス植民地時代に建てられたコロニアル調の歴史的建造物を生かした建物自体も見どころになっており、今回の展覧会でもシティホールのパブリックスペースを展示場所として使用。空間を包含した新しいアート作品に触れることができる。
『YAYOI KUSAMA: Life is the Heart of a Rainbow』
〈ナショナル・ギャラリー・シンガポール〉
