ART
〈ポンピドゥー・センター〉さん、40歳おめでとう!
| Art, Architecture, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
パリ中心部に建つ〈ポンピドゥー・センター〉が開館したのは1977年。今年は開館40周年の記念すべき年にあたります。貴重な工事中の写真とともに、アニバーサリー・イヤーの展覧会の数々を紹介します。
〈ポンピドゥー・センター〉の構想が生まれたのは1969年。当時のフランス大統領、ジョルジュ・ポンピドゥーがボーブール地区の広大な空き地にそれまでにない多目的文化センターにしようと決意したことが始まりだった。それまでパレ・ド・トーキョーの一角にあった現代美術センターを拡張し、新しい図書館やフランスの作曲家、ピエール・ブーレーズのアイデアをもとにした音楽センターと一体になった施設を作りたいと考えたのだ。
設計者は1971年、フランスで初めての国際コンペで選ばれることになった。49カ国、681の応募者の中から選ばれたのはイギリスのリチャード・ロジャースとイタリアのレンゾ・ピアノのユニット。当時はまだそれほど知られた存在ではなかったが、現在はそれぞれ単独で活躍、二人とも建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞している。
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