ART
写真家、ソール・ライターの急がない人生と写真と絵。
May 15, 2017 | Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
2015年に公開された映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』で注目を集めたソール・ライター。映画にも登場した作品のほか、新発見の彼の写真や絵画作品を集めた個展が東京・渋谷の〈Bunkamura ザ・ミュージアム〉で開かれています。起伏の激しい彼の人生とは裏腹な、優しいユーモアに満ちた作品が並びます。
ソール・ライターは1923年、ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。ユダヤ教聖職者だった父は彼を神学校に入れるが、絵が好きだった彼は大学を中退し、ニューヨークに出る。画家を目指した彼は個展も開くが、絵は売れない。そこでソール・ライターは画家仲間から教わった写真で生計を立てることにした。
始めはモノクロで、1948年ごろからはカラーも手がけた彼の写真には次第にファッション誌から注文がくるようになる。1958年に『ハーパーズ・バザー』のアートディレクターに就任したヘンリー・ウルフは、特にソール・ライターの才能を高く評価していた。
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