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ART

タピオ・ヴィルカラの日本初の回顧展で、「世界の果て」を観る。

| Art, Architecture, Design | casabrutus.com | text_Megumi Yamashita   editor_Keiko Kusano

フィンランドのモダンデザインをリードしたタピオ・ヴィルカラ(1915-1985)の回顧展が、〈東京ステーションギャラリー〉で開催中。

中央は《孔雀の羽》のタイトルの積層合板を立体的に削った1970年代末の作品。Photograph: Kohei Take
中央は《孔雀の羽》のタイトルの積層合板を立体的に削った1970年代末の作品。Photograph: Kohei Take
展覧会のタイトル「世界の果てーウルティマ ツーレ」とは、ラップランドの最北端の地、そしてその雪解けの様子にインスピレーションを得て1968年に発表された、イッタラのガラス器シリーズの名前。1940年代から40年に渡りイッタラから400点ものガラス製品を発表しているヴィルカラだが、その中でも《ウルティマ ツーレ》は今もベストセラーを続ける彼の代表作だ。
《ウルティマ・ツーレ(ドリンキング・グラスのセット)》1968年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. (c) Ari Karttunen / EMMA ©KUVASTO, Helsinki &JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
《ウルティマ・ツーレ(ドリンキング・グラスのセット)》1968年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA – Espoo Museum of Modern Art. (c) Ari Karttunen / EMMA ©KUVASTO, Helsinki &JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
今年は彼の没後40年。日本では初となるこの回顧展では、《ウルティマ ツーレ》300個を使ったインスタレーションと、1967年のモントリオール万博で発表された全長9メートルにおよぶ同名の木彫レリーフの映像をハイライトに、「世界の果て」の自然の造形や躍動感にインスピレーションを得たヴィルカラの作品群を振り返る。
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